入門翻訳勝ち抜き道場

翻訳玉手箱

藤岡啓介の翻訳玉手箱 第3篇
公開講座 プロになるぞ!! 第2期第3回
ウィルキー・コリンズ作『死者は生きていた』

藤岡啓介
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text 16:

"It means a fear that I have in my own mind," she answered--"a fear, Mr. Lefrank, of matters taking a bad turn among the men here—the wicked, hard-hearted, unfeeling men. I don't mean Ambrose, sir; I mean his brother Silas, and John Jago. Did you notice Silas's hand? John Jago did that, sir, with a knife."
"By accident?" I asked.
"On purpose," she answered. "In return for a blow."
This plain revelation of the state of things at Morwick Farm rather staggered me--blows and knives under the rich and respectable roof-tree of old Mr. Meadowcroft--blows and knives, not among the laborers, but among the masters! My first impression was like _your_ first
impression, no doubt. I could hardly believe it.
"Are you sure of what you say?" I inquired.
"I have it from Ambrose. Ambrose would never deceive me. Ambrose knows all about it."

解題:

今回のtextは、原文の理解よりも、日本語の語彙、語法が問題になりそうな部分です。それはそれでゆっくり考えるとして、英文解釈にこうした余裕があるとき、その英文解釈を徹底的に吟味しておくのがいいでしょう。それには「文節区切り対訳」ですね。これで、一語一語のもつ、品詞、語義、語法、構文を確認します。それが習慣になれば、大きな過ちを犯したり、迷路に入って立ち往生することも避けられます(たとえ立ち往生しても原点に戻れるはずです)。いまさら高校生でもあるまいし、と小馬鹿にしてはいけません。剣術でいえば「立会い」ではなく、道場に入って礼をして「素振り」をするところですね。

今回はご覧のように、文節対訳を作成し、そこにぼくのコメントを書き加えました。

みかんみかんさんとガブガブさんの自問自答もあります。これは講座の末尾に掲げました。各自の訳文、藤岡コメント、そして自問自答と読んでいくと、確実に実力がアップしますね。

では、いつものように、まずtextをしっかりと訳しておいてください。目で原文を追い、頭の中で訳文を作るだけなら、大学の先生もやっています。それでは翻訳者にはなれませんよ。

話しかけるときの挿入人名はどうする?

"It means a fear ――それ(that以下)は不安なのです、

that I have in my own mind," ――私自身の心の中にもっている(不安なのです)

不安は心の中にあるもの。とくに「わたし自身の」と言わなくてもいいと思うけど、「他ならぬ私の、この私の心の底にある不安・恐怖」、といっているのでしょうね。

she answered--" ――彼女は答えた

「と、彼女は答えた」にするか、「と、」は不要か、いろいろと考えますね。こういうときは小説の神様といわれる志賀直哉の小説を見るといいでしょう。会話で、いちいち話者を示すのは、日本の作家の発想にはないでしょう。

a fear, Mr. Lefrank, of matters taking a bad turn――その不安は、ミスター・ルフランク、悪い方向に向かいつつある事態についての不安です。

「、ミスター・ルフランク、」は会話の中でよく用いられる語法で、挿入句、とくに訳出しなくてもいいのですが、もし対訳ものでない、市販に耐えられる書籍版の翻訳だったら、「お話ししておいた方がいいですね」くらいの挿入句というか「つなぎの言葉」 を入れるといいでしょう。

among the men here――ここにいる男たちの間で(悪い方向に向かいつつある)

—the wicked, hard-hearted, unfeeling men.――(その男たちは)邪悪な、冷酷な、無情な男たちです。

I don't mean Ambrose, sir; ――私はアンブローズのことを言っていません。

I mean his brother Silas, and John Jago. ――私は彼の兄弟サイラスと、それからジョン・ジェイゴのことをいっています。

動詞meanが2回出てますが、「~のことを言う、意味する」。ナオミはアンブローズに関わることなので、だいぶ意気込んでいます。andを素直に「~と~」にしないで、ここはカンマを生かさなければ。

Did you notice Silas's hand? ――サイラスの手に気付きましたか?

John Jago did that, sir, with a knife."――ジョン・ジェイゴがそれをしたのですよ、ナイフでもって。

"By accident?" I asked.――「事故ですか?」と私はきいた。

ここは「何か偶然のことで?」というので、「事故」ではない。「何かの拍子で」という言葉が浮かぶけど、これは古いか?

"On purpose," ――「わざとです」

「故意にです」とした方が紛らわしくない。でも、月夜に美女がこんな硬い言葉を使うのかな、いくら気丈なナオミといっても。

she answered. "In return for a blow." ――彼女は答えた。「殴打のお返しに」

a blowはこの後の文にも出てきますが、「一撃」が似合っているかも。後出はblows and knivesと複数形です。「殴り合い、切り合い」と「合い」のつく方ですね。でも、翻訳は厄介ですね。「殴打とナイフ」と映画のタイトルのようにしてご勘弁願うのはどうでしょう。

そうですか。もう沢山、いい加減にして訳文を見せなさい、と叱られそうですね。でも、こうして文節に区切っていくと、少なくとも訳漏れはないでしょう。


藤岡訳:

「わたし自身の気持ちに、不安があるんです」ナオミが答えた。「お話ししておいた方がいいですね。 ここの男たちの間で、何か怖ろしいことが起きそうな気がしているんです。ここの男たちときたら邪悪で、冷酷で、非情なんです。あら、アンブローズは別ですよ。彼の兄弟のサイラスと、あのジョン・ジェイゴのことです。サイラスの手に気が付きました? ジョン・ジェイゴがやったんです、ナイフで」
何かの拍子で? 」と私はきいた。
「わざとです」と、彼女は答えた。「殴られたお返しに」

みかんみかん訳:

「わたし、不安なの」という返事が返ってきた 。「不安でたまらないの、この家の人たちに、あの意地悪で、冷たくて、恐ろしい人たちに、何か悪いことが起こるような、そんな気がして。でもアンブローズは別よ。サイラスと、ジョン・ジェイゴのことをいってるの。サイラスの手を見た?あれはジョン・ジェイゴの仕業なの。ナイフでやったのよ」
「何かのはずみで?」わたしはねた。
「ねらって」ナオミはそういった。「殴られた仕返しに」

ガブガブ訳:

不安材料が心に引っかかってるんです、ミスター・ルフランク。ここの男性たち――たちの悪い、情け知らずで、思いやりのない男たちのあいだで日増しに険悪になっていることが、心配でたまらないの。アンブローズは違ってよ、私の言っているのは弟のサイラスとジョン・ジェイゴのことです。サイラスの手に気がついて?ジョン・ジェイゴがやったのよ、ナイフで」
「何かのはずみで?」
「わざとよ。殴られたお返しに」


解題:

This plain revelation of the state of things at Morwick Farm rather staggered me――モーウィック農場での物事の事情についてのあからさまな暴露は私をかなり動転させた。

このまま翻訳でございと置いておいたら叱られるだろうな。「……であると聞いてわたしはすっかりびっくりしてしまった」というのが基本構文。ここにthe plain revelation of the state of thingsを封じ込めればいいのだが、うまくいかない。こうした抽象語句の塊は砕くしかない。「このようにずばりと、モルヴィック農場での状況についてあからさまに話すのを聞いて」とでもするか。でも、まだしっくりとこない。 テストだったら、この部分が日本語になっているか否かだ。思いきって、

モーウィック農場で何かが起こっている、その実情がこうもあからさまに語られると、聞いたわたしもびっくりしてしまった。

上のように訳すと、いかにも無理のない小説の翻訳になるのだが、「対訳だぞ!」といえば引っ込めるな。

--blows and knives――殴打とナイフ

ほんと。映画のタイトルだ。コリンズの大衆性に万歳! とふざけてはいけない。上のように砕いて、殴り合いと切り合い、と開いてもいいだろう。
記号ダッシュはお馴染みだけど。これが意外と難しい。原則は1倍の ― ではなく、翻訳が縦組みのことも考えて2倍の ―― にしておいた方がいい。あるいは、文書の流れで補足したり、あらためてことの因果関係を説明したり、知ったかぶりをしたりと、著者の姿もまちまちだから、記号にとらわれずに、接続詞やつなぎの言葉を上手に使って訳せばいい。

under the rich and respectable roof-tree of old Mr. Meadowcroft-――金持ちで、尊敬すべき屋根の下で、メドウクロフト老の(屋根の下)。

メドウクロフト老の金持ちの立派な家で、だいたいこの形容詞、家を形容しているのか、それとも人物か。とりようによっていずれにも読めるように訳すのも「腕」かな。「家」を「屋敷」としたいところだが、この田舎で「屋敷かな」と迷いだす。こういうのは映画にでもしてもらわないと分からない。もっとも、先日のことだが、オリヴァー・トウィストを読んでいてpostを確認しようと映画を見たけど、ぼくにとって肝心の場面がない。わざわざ描写しなくても話の本筋に関係ないのだから、映画としてはいいのだろうが、翻訳者は困るな。

-blows and knives, not among the laborers, but among the masters! ――殴打とナイフ、労働者たちの間ではなく、雇い主たちの間で!

blows, knives, laborers, mastersと、よくも並べてくれました。困るな。「労働者」という言葉、もう死語の扱いなんだ。「資本家」だって「雇用者」になっている。これはコリンズの小説だ、社会科学の言葉の吟味をしても仕方がない。ごく当り前に対語、対句を作っていった方がいいな。

My first impression was like _your_ first impression, no doubt. ――私の最初の印象は、読者の最初の印象のようであった、疑いなく(きっと、たぶん)。

like _your_とあるのは、like your とyourを強調した表記。で、そのyourは「読者のみなさん」。「だれしも同じ思いだろうが」といった調子で「読者のみなさん」と野暮に読みかけるよりも、この方が高級品にみえるが、小説を読み慣れていない「読者大衆諸君」にとっては新鮮だったのか。

I could hardly believe it.――「気はたしかですか、

"Are you sure of what you say?" I inquired.――自分が何を言っているか、分かっているのですか」と私は質問した。

inquireはきつい言葉だろうな。ただ「質問した」と訳すと、どこか落ち着かない。漢語「訊問」の「訊」をいただいて「訊く」としても、ぱっとしないな。

"I have it from Ambrose. ――「わたしはそれをアンブローズから聞きました。

Ambrose would never deceive me. ――アンブローズはけっして私をだましません。

Ambrose knows all about it."――アンブローズはそれについてすべてを知っています」


作者も読者も、頭の中は似たようなもの

藤岡訳:

モーウィック農場で何かが起こっている、その事情がこうもあからさまに語られると、聞いたわたしもびっくりしてしまった。殴打とナイフ、それもメドウクロフト老という金持ちの立派な家の中で――殴打とナイフ、それも、雇い人たちの話ではなく、雇い主たちの間のこととは!読者のみなさんが感じられたと同じように、わたしにとってこの話はまったく意外だった。
「気はたしかですか、自分が何を言っているのか、分かっているのかな」と、訊いた。
「アンブローズから聞いたの。アンブローズは、けっしてわたしを騙さないわ。アンブローズは、なにもかも知っているんです」

みかんみかん訳:

モーウィック農場の赤裸々な姿をつきつけられ、愕然となった……メドウクロフト翁という威風堂々たる大樹の陰で、殴り合いにナイフとは、どういうことだ。使用人同士ではなく、彼らを使う立場にある者同士が、殴り合いにナイフとは、どういうことなんだ。そう聞いてまず思うことといったら、誰だって、わたしと同じに決まっている。まさか信じられない。
いま言ったことに間違いはないのですか」わたしは確かめたかった。
「アンブローズから聞いたのよ。アンブローズは、わたしには絶対に嘘をつかないの。あのひとは何もかも知ってるんだから」

ガブガブ訳:

モーウィック農場で起きている事態をこうまで大っぴらに口外されて、かえって私は驚いた。裕福で社会的地位もあるメドウクロフト古老の屋根の下で、パンチやナイフが飛び交ったとは。使用人たちのあいだで起こったのではない、刀傷沙汰があったのは主人たちの側なのだ!私の第一印象は読者諸氏のそれと寸分も変わるところはなかった。それなのに、まさかこんな事態になっていようとは、とうてい信じることはできない。
「確かなんですか?」私は問い質した。
「アンブローズからそう聞いてます。彼は私をだましたりしないわ。このことに関して彼はすべて知っています」


「この木なんの木、気になる木」が思い浮かんだというけど……

以下にみかんみかんさん、ガブガブさんの自問自答を掲げます。自分が疑問としたところ、何を参考としたか、どうしてこの訳語を選んだか、など、それぞれにbeautiful revelationを行っています。どうぞ、読者の皆さんも「コメント」を寄せてください。

みかんみかんさんの自問自答:

1. Did you notice Silas's hand?
先生のナオミを真似たつもりで、「ぐっとくだけて」「おてんばっぽく」してみました。 しかし、ここだけは「見た?」ではぞんざいすぎる感じがぬぐえないし、「ご覧になった」では丁寧すぎだし、「見ました?」「見ましたか?」では勢いがそがれた感じがするし…迷う。結局、気さくな感じとリズムを優先事項とし、「見た?」に決定しました。

2. Mr. LefrankとSIRについて、今回は、あえて訳出しませんでした。自然な呼びかけを挿入する場所がわからなかったので。

3. This plain revelation of the state of things at Morwik Farm
名詞がたくさん並んでいるのは苦手。名詞原文の引き締まった感じを訳出できなくて、気分が悪くなるからです。読むだけなら、イメージを思い浮かべやすくて好きなんだけどなあ、という感じです。

4. the rich and respectable roof-tree
原文を読んでまずイメージしたのは、日立のCF「この木なんの木、気になる木」の樹陰。そこで人間や動物が安心して休んでいる様子です。比喩なので、ちょっと格好つけて四字熟語にしたいなあと思い、ぱっと浮かんできたのが「威風堂々」でした。しかし、「威風堂々」には財力に関する含意なし。これではダメかと思い、原文を再読。そして、ここでいうrichは、財力そのものというよりも、メドウィック翁が農場主であることから、肥沃さ・生命を育む力=エネルギーと考え直し、「威風堂々」のままでよしとしました。

5. My first impression was like...
またも苦手な文。翻訳では原文のカッコよさを伝えられず、イライラしてしまいます。しかも、you を日本語でどう強調すればよいのか、訳語はどうすべきなのか、わからないことが多すぎです。

6. サイデンステッカーと"I asked"と"I inquired
杉本つとむ先生の『女ことば今昔』を、先日、神保町の八木書店さんで購入しました。そこで、谷崎の『蓼食ふ蟲』に関するサイデンステッカー氏の英語注記を読んでいたのですが、ここで、わたしが前々から疑問に思っていたことを思い出しました。英語の会話文の後の「~といった」「~と答えた」というのは、必ずしも日本語にする必要はないのでは? というものです。 例えば、今回のテキストではBy accident?"I asked.の"I asked"は、日本語にしなくても意味は通じるし、そのほうが自然な感じはしないでしょうか。 いっぽうで、"Are you sure of what you say?"I inquired.の部分では、訳さなくても意味は通じるが、"sure"なのか否か強調するためには、訳した方がよい感じもします。みなさんはいかが思われますか?【この質問に答える】※この質問は締め切りました

ガブガブさんの自問自答:

女言葉に相変わらず苦労しています。少し軽やかにしたつもりですが「~です」と「~なの」を混ぜるのは難しいですね。統一感がなくなりそうで不安になってきます。「~です」調なら「~です調」で統一した方が訳すのはラクですね。

今回は短いので油断していましたが、結構訳しづらいところがありました。先ず冒頭のナオミの台詞。「私自身の心にある不安の種のことです」なんて訳すと、また翻訳調と言われそうです。わだかまりが晴れないでいる様子と思いますが、時間切れ。もっとうまい表現がありそうです。

それとThis plain revelation of ~ rather staggered meのratherの訳し方。単に口外されるよりも、あまりにあっけらかんとあからさまに暴露されたのでかえってびっくり度が増したというニュアンスに取りました。This は副詞、revelationは(Cob)the revelation of something is the act of making it known.に取りました。

By accident? は、最初「事故では?」と訳したのですが、舌足らずかなと思い、直しました。偶然起きたことを「あれは事故だったんだ」と言いますから、これでも通るとは思ったのですが――。

それからMy first impression was like your impression, no doubt. yourは読者のことでしょう。読者の印象はもちろん、作者が書いてきたことによって醸成されるわけですから、なんだか言わずもがなですね。19世紀的というか、作者はあくまで客観表現をしているのであるという暗黙の了解があっての修辞でしょうか。そのまま訳しました。

―― 「わたしの新訳」に挑戦しましょう ――

本誌は「翻訳者の登竜門」です。読者の皆さんの翻訳作品を「わたしの新訳」欄に積極的に推薦します。条件は「本誌の読者」であること。この「公開講座 プロになるぞ!」をはじめとして、「翻訳勝ち抜き道場」を担当されている斎藤静代さんや新しく「入門翻訳勝ち抜き道場」を担当される藤田優里子さん、「部屋」をもたれている原田勝さん、岩坂彰さんの愛読者・講座登録者が、「私の翻訳を読んでほしい」と希望されれば、本講座の藤岡先生が原文・翻訳を読み、一応のレベルに達していると判断したら(あるいは何回かダメをだして改訂をしてもらってから)本誌の編集部に推薦して、掲載を依頼します。条件は、あなたが新人で、これまで公けの媒体に翻訳を発表したことのない人(原稿料・翻訳料をもらった経験のない人)。翻訳する作品は、版権がない(原則没後50年たった)英米作家の文芸作品で、短編小説かエッセイ。サキ、O・ヘンリー、ビアスなどの短篇作家には、新しい翻訳が望まれていますよ。ハーディーやD.Hロレンスにも短編があります。

応募を受けて推薦しない場合、その旨を伝えします。

手をつけている作品がありますか? 新刊の版権フリー本だけが市場ではありませんよ。編集部宛てに「自己紹介」と翻訳する作者(作品)を教えてください。手順を案内します。

挑戦者、あらわる

この提案には、これまで数名からの提案がありましたが、ついに「一応のレベルに達している」挑戦者があらわれました。北海道在住の「みゅうの母」さんです。みゅうの母さんは、「公開講座 プロになるぞ!!」を熱心に勉強されており、多くのコメントもお寄せくださっています。この度、長年温めてきた翻訳作品を編集部に持ち込まれました。藤岡先生からのフィードバックを元に、ただ今、改訂版に取り組んでらっしゃいます。『わたしの新訳』コーナーに発表する日も近いかもしれません。

さて、ここで、藤岡先生がみゅうの母さんに宛てたフィードバックの一部を紹介します。これから挑戦されることを検討していらっしゃるみなさまに、参考にしていただければ幸いです。

藤岡先生コメント(抜粋)

  • 提出していただいた翻訳は、翻訳コンテストでは優秀作でしょうが、でも、これを翻訳者が実名で発表するとなると、もうひと工夫ふた工夫がほしくなります。登竜門への挑戦です。頑張りましょう。
  • (藤岡先生の)参考訳をよくごらんください。翻訳しながら悩んだこと、迷ったことへの回答があるでしょう? 英文解釈もさることながら、この作品は低学年の子供たちが読むものです。こどもの読解力に迎合してやさしくするのではなく、一定の語彙・表記・表現の幅を踏まえながら、子供たちに日本語の正しい発想で読み書きすることを教えなければなりません。いわゆる「翻訳臭」を徹底的に避けます。基本的には、みゅうの母さんの日本語は温かく、すてきな感性を表しています。
  • 語りかける作家の姿勢は?ここで翻訳者は「翻訳者」でなく、日本の作家にならなければ駄目でしょうね。参考訳は一案で、他にもいろいろ考えられるところです。この商品の「決め手」になるでしょう。

このほか、原稿のフォーマットについての指示など丁寧なアドバイスをしています。
藤岡先生の参考訳は、A4 一頁に及び、訳文を改訂する際に十分な量の訳例を提示しています。
どうぞみなさん、果敢に挑戦してください。お待ちしております。

編集部記

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2009年8月31日号