去る6月13日、〈 洋書の森 〉一周年記念交流会が開かれました!
2007年1月10日に仮オープンし、4月5日に正式に開館した〈洋書の森〉が一周年を迎えました。今では英語、フランス語、ドイツ語・その他を合わせて、1600~1700冊の洋書が揃い、337名の会員が訪れます。倉庫にはまだまだ原書が眠っているとか――今後のイベントが楽しみです。

パーティの様子
テーブルには、サンドウィッチ、パスタなど、軽食や飲み物が並び、グラスを片手に歓談する姿があちこちで見られます。旧知を温めているのでしょうか、それとも新しい出会いを楽しんでいるのでしょうか。ワインと美味しいチーズにも大満足です。Webマガジンの執筆陣もたくさんお見えになっています。その方の文章を読んでいるというだけで、まったく面識がなくても、なぜか親しみを感じるものです。ただ、話しかけようと思うと、少々ためらってしまうのですが。それでも、このようなパーティのよいところで、誰からともなく話の輪が広がっていきます。

藤岡啓介さん
しかし、この一周年記念交流会は前回のパーティとは趣が異なります。懇親会の前に、セミナーがおこなわれたのです。まずは、藤岡啓介さんの基調講演「好奇心が支える良書・良訳」。翻訳への原動力がうかがいしれるようなお話でした。そしてオフィス・カガの加賀雅子さんがコーディネーターを務める、パネルトーク。パネリストは翻訳出版契約第1号を出版されたマール社の山崎正夫社長、翻訳家の仙名紀(せんなおさむ)さん、ユニ・エージェンシーの小山猛(おやまたけし)さんです。テーマは「最新翻訳出版事情と求められる翻訳者」です。このようなトークイベントを、ぜひ企画してほしいという声がたくさん聴かれました。
「Publishers Weeklyのベストセラー上位でも可能性がある。あきらめる必要はない」「海外でヒット=日本でも売れるわけではないので、あくまでも参考程度に。自分の感覚を大切に」「ある書籍について調べようとさえ思えば、どの編集者が担当しているかまで探ることができる。できるかぎりのことはすべき」「現在、出版市場はたいへん厳しい状況にある。だからこそ、チャンスがある」ご紹介したい話はまだまだありますが、いかがでしょう、もう少し頑張ってみようという気持ちにさせてくれる言葉ではありませんか。
そして、質疑応答。「どこの出版社に持ち込めばよいのか?」「商品として耐えうる文章にするために、どのような指導をするのか?」「翻訳者と出版社のあいだの壁を破るには?」など、思わず身を乗り出したくなるような質問が相次ぎます。何時間でも話を聴いていたいくらいです。でも制限時間いっぱいです。残念ですが、続きは懇親会でお聴きすることにしましょう。

左から:オフィス・カガの加賀雅子さん、ユニ・エージェンシーの小山猛さん、翻訳家の仙名紀さん、マール社の山崎正夫社長
懇親会ではおしゃべりの合間を縫って、出版クラブ事務局長の室川さんが、参加された方々を紹介してくださいます。翻訳出版契約第3号の『三人にひとり――ONE IN THREE』を翻訳された北川知子さん。イングリッシュ・エージェンシーの澤潤蔵社長。サンフレアの山田勝巳専務もコメントを述べられています。そして翻訳出版契約第5~7号の紹介。もちろん、飛び入りで自己紹介される方々もいらっしゃいます。アットホームな雰囲気のなかで、さまざまな方とお近づきになって、仕事への意欲が高まったという話も聴いています。こうしている間にも、時間は飛ぶように過ぎていきます。時計を見るとすでに8時30分、予定時間を延長してくださっていたのでした。
今回の一周年記念交流会に参加して、私個人としては質問をひとつするにも、相手の方とお話するにしても、ものごとに積極的に関わって、自分を磨いていかなくては、おいそれとはできないものだ、とつくづく感じました。このような機会を自分自身のマイルストーンにできるように努めていこうと思うばかりです。


























