編集後記
今週号の翻訳玉手箱で呼びかけています、この夏に読んだ「わたしのおすすめの本」。みなさま、どうぞお気軽にご投稿下さい。あんな本、こんな本、どんな本が上がってくるか今からとても楽しみです。特に、このマガジン、英語はもちろん出版翻訳に興味のある読者が多いので、傾向も似た本が集まるかもしれません。秋頃、公開いたしますが、是非、“お役立ちリファレンス”にしていただけると嬉しいです。
職業柄(どんな職業だ)、英語や翻訳学習に関する本はたくさん持っているのですが、最近、『英語達人列伝』(斎藤兆史著、中公新書)を読んでいます。新渡戸稲造、岡倉天心、野口英世、白州次郎といった、日本の英語達人たちの英語学習について書かれた本ですが、その中に斎藤秀三郎も出てきます。斎藤秀三郎については、巻頭エッセイ「あくびをしなかった」や翻訳玉手箱「第三期 番外」でも紹介されておりますし、有名人ですので改めてここでご紹介するまでもないかと思うのですが、それにしても書きたい!「自分が創設した正則英語学校に英米人を雇い入れるとき、その英語力を自ら試験し、シェイクスピア劇を演じる英国人役者の英語がなっていないと罵声を浴びせるほど英語に自信を持っていた」という話。一度も海外に出たことないのに、ですよ。「晩年は、独りで歩くこともできず、ほとんど目が見えなくなってからも、講義を休もうとはせず、見るに見かねた学生が講義の中止を願い出ると、「そうですか、では止めましょう。しかし英語を教えることは私の仕事で大きな楽しみです。人間そのdaily workを奪われることほどつらいものはありませんな」と言って教壇を降りたという」のです。「あくびをしなかった」ほど「充実した人生」、こんな人生を送りたい!といったような、お気楽なコメントでも構いませんので、みなさま、おすすめ本、お寄せ下さい。お待ちしております。(Y.H.)
(第4巻163号)




























