入門翻訳勝ち抜き道場

WEBマガジン 編集後記

編集後記

「豪に入ってはOZ(オージー)に従え」、今回も、個性的なキャラが登場しました。その名は、シェリル(仮)。「高校から日本へ留学し、東京の国立大学の大学院を卒業した後、日本の一流企業でも働いた経験が有る」バリバリの金髪キャリアウーマン。自分にはもちろん他人にも厳しく、Mihoの英語に、いついかなるときも容赦ないチェックを入れてきます。悪気があるわけではなく、むしろ、親身な指導とも言えるかもしれませんが、やがて、シェリルとMihoの間には溝ができ …… 続きは本文で。

今回は、いいことばかりではない海外生活の一端をご披露いただきました。熊谷さんからは、「1年も一緒に暮らしながら仲良くなれなかったハウスメートのことを書いたので、すっきりとしないというか、奥歯に物がはさまった状態で書きました。満足の行く出来ではないので全面的に書き直そうかとも思ったのですが、一緒に暮らす人との関係は、いつもハッピーエンドじゃない、すっきりしない状態もあるんだ、ということを言いたかったので、敢えて書き直しませんでした」と。

海外に住んで、その土地の人間と生活を共にする…聞いただけで英語が上達しそうですが、実際には留学先の学校での勉強や、仕事を通してのさまざまなやり取りの中で学ぶものが大きいでしょうから、生活くらいはのんびり楽しみたいものですよね。海外生活のストレスと闘いながら、かなり高度なレベルの学問も修めたシェリルの自信がところどころに見えるエッセイですが、「男性の体力が有って、女性的に細かいところに目が行き届くゲイの掃除人は、掃除人として最高」とさらっと言っちゃうところなんて、シェリルのいいところなんじゃないかと思います。(Y.H.)

2010年1月25日号
(第4巻141号)