入門翻訳勝ち抜き道場

WEBマガジン 編集後記

編集後記

庭の芝生をダメにして気になっていたけど、なかなか手が付けられず時間が経っていた。夏も過ぎ、近所のホームセンターでは季節外れで芝生なんか売ってない。

豪雨の続いた今年は、雨が降るたびにぬかるみができてしまい芝生の吸水能力にあらためて感心した。10月の夜、何となく思い立ち、Googleで「芝生」のキーワードで検索した。九州の芝生屋さんが姫高麗芝をリーズナブルな価格で販売している。必要な面積の分だけ注文してみた。1週間もすると仕事先に妻から電話があった。「玄関の前に芝生を入れたダンボールが積み上がっていっぱいになっちゃっ たわよ。お客さんが入れないからどうにかして」。何でも、そのうちのダンボール1箱が裂けて中から土がこぼれていて重いわ汚れるわで宅急便のお兄さんも参っていたという。枯らしては大変と、週末、鍬をもって、庭を掘り返し芝の張り替えに挑戦したが、息は切れるわ腰にくるわで、運動不足の体にはとんでもなくこたえました。まぁ、頑張った甲斐あって何とか根付いてくれて、季節外れの芝張 りも成功で、雨が降ったってしっかり吸い込んでくれるもんね。

でも、あらためて、ネット社会とGoogleには考えさせられた。夜中にふと思い立って少しキーボードを触っただけで、1週間後には汗をかき腰にくる物理的な作業が出現するのだから、バーチャルからリアルへの変換はたいしたもんだ。

「クラウド化する世界」(ニコラス・G・カー著、村上彩訳、翔泳社)。トーマス・エジソンの発電の発明からの歴史をメタファーとして、情報処理分野でネット社会への大転換がどのように起こってきて、今後どのようになるかを網羅的に指し示している。想像以上にインターネットが、そしてGoogle化が、その功罪共に、とてつもない速度で進展していることに驚いた。

ネット社会をフルに活用しつつも、ネットに住まない自分をしっかり構築しないといけないなと感じた。(KY)

2008年12月8日号