岩坂彰 訳書リスト

『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜』
ジャック・エル=ハイ (ランダムハウス講談社、2009)The Lobotomist, Jack El-Hai
ほんの数十年前、うつ病や統合失調症を治療するために脳の前頭葉にメスを入れるロボトミー手術が、アメリカでも日本でも盛んに行われていた。なぜそのようなことが……。精神外科の普及に尽力した一人のアメリカ人医師の生涯を描いた伝記。

『出口王仁三郎 帝国時代のカリスマ』
ナンシー・K・ストーカー (原書房、2009) 井上順孝監訳Prophet Motive, Nancy K. Stalker
明治時代に成立し、大正から昭和にかけて大発展し、国家による二度の大弾圧を被った神道系新宗教、大本教。その興隆を支えた出口王仁三郎にスポットを当て、外国人研究者の視点から社会宗教学的にカリスマ的宗教起業家の働きを分析する。

『地図と絵画で読む 聖書大百科』
バリー・J・バイツェル他 (創元社、2008) 船本弘毅監修山崎正浩、定延由紀、寺西のぶ子、中田美綾、中村ひろ子、福島真紀、三井理子、共訳
Biblica, Barry J. Beitzel
旧約、新約の物語を、史実と関連づけながら平易に解説する。ヴィジュアルも美しい

『境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法』
マーシャ・M・リネハン (誠信書房、2007) 大野裕監訳井沢功一朗、松岡律、石井留美、阿佐美雅弘、共訳
Cognitive-Behavioral Treatment of Borderline Personality Disorder, Marsha M. Linehan
精神科医、臨床家のための専門書。著者は日本の禅からヒントを得ているようだが、逆に日本語の選び方が非常に難しかった。

『心は実験できるか―20世紀心理学実験物語』
ローレン・スレイター (紀伊國屋書店、2005)Opening Skinner's Box, Lauren Slater
スキナーのオペラント条件づけ実験、ミルグラムの電気ショック実験、フェスティンガーの認知的不協和実験、ロフタスの偽記憶実験、モニスのロボトミーなど、議論を巻き起こした10の心理学実験を、非専門家の視点で探っていく。

『ワイアード ニュース』
Wired News紙の本ではないが、1999年から2006年まで『ホットワイアード』というサイトの中で毎日6-7本配信していたIT・サブカルチャー系のWired News翻訳に参加していた。一から翻訳したものは多くないが、とくに2000-2002年あたりは、ほとんどすべての記事でアンカーのデスクを務めている。数千本にのぼる当時の記事は、現在もWired Visionのアーカイブに保存されている。

『「うつ」と「躁」の教科書』
ブライアン・P・クイン(紀伊國屋書店、2003) 大野裕監訳The Depression Sourcebook, Brian P. Quinn
気分障害(うつ病や躁うつ病など)の解説や改善の手引きは数多く出版されているが、薬物療法だけでなく、代替療法まで含めて非常に中立的に解説しているのが特徴。そんな著者の姿勢に非常に共感を覚えた。

『うつと不安の認知療法練習帳』・『うつと不安の認知療法練習帳ガイドブック』
クリスティーン・A. パデスキー、デニス グリーンバーガー (創元社、2002) 大野裕監訳Mind over Mood, Clinician's Guide to Mind over Mood, Christine A. Padesky, Dennis Greenberger
認知療法を実践している臨床家は日本ではあまり多くない。おかげで、というべきか、このような自助努力をサポートする本が売れることになる。発売から7年、まだ重版している。

『西洋思想』(知のカタログ)
マイケル マクローン (創元社、2000)Eureka!, Michael Macrone
ギリシアに始まる哲学だけでなく、不確定性原理、カオス、進化論、あるいはフロイト、チョムスキー、ケインズなど、各分野で知っておくべきトピックを4ページずつくらいでまとめてある。私の雑学的素養が活きた本。

『イエスは仏教徒だった?―大いなる仮説とその検証』
エルマー・R・グルーバー、ホルガー・ケルステン (同朋舎、1999) 市川裕、小堀馨子監修The Original Jesus/ Der Ur-Jesus, Elmar R. Gruber, Holger Kersten
一見トンデモ本だが、意外とまとも。イエスが生きた時代の中東に仏教思想が流れ込んでいたという仮説を検証しようとする。監修のユダヤ教専門家たちも、批判的ながらきちんと解説を付けている。
『美術館へようこそ―ロンドンナショナル・ギャラリーの名画に学ぶ絵の見方・楽しみ方12のポイント』
ジョイ・リチャードソン (BL出版、1999) 潮江宏三監修Looking at Pictures, Joy Richardson
ナショナル・ギャラリーのスーベニール・ショップで売っていたらしいんだけど、いまでもあるのかな?
『会社の中の「困った人たち」―上司と部下の精神分析』
マンフレッド・ケッツ・ド・ブリース (創元社、1998) 金井壽宏監訳『がん性格―タイプC症候群』
リディア・テモショック、ヘンリー・ドレイア (創元社、1997) 大野裕監修『アガサ・クリスティー』(講談社選書メチエ)
モニカ・グリペンベルク (講談社、1997)『シャーマンの世界』(「人類の知恵」双書)
ピアーズ・ヴィテブスキー (創元社、1996) 中沢新一監修『分解博物館―英和ビジュアルディクショナリー』
(同朋舎出版、1996)共訳『心の痛みのセルフコントロール』
ジョン・プレストン (創元社、1996)『怒りのセルフコントロール』
レッドフォード・ウィリアムズ、ヴァージニア・ウィリアムズ (創元社、1995) 河野友信監修『ウィトゲンシュタイン』(講談社選書メチエ)
A・C・グレーリング (講談社、1994)『クロード・モネ』(はじめて読む芸術家ものがたり)
アン・ウォルドロン (同朋社出版、1993) 潮江宏三監訳『人体』(ビジュアルディクショナリー)
(同朋舎出版、1993) 秋元恵実、小森厚一、共訳『動物』(ビジュアルディクショナリー)
(同朋舎出版、1993) 小森厚一、共訳『絵でみる宇宙大地図』(ピクチャーアトラスシリーズ)
ヒーザー・クーパー、ルチアーノ・コルベラ、ナイジェル・ヘンベスト (同朋舎出版、1992) 松谷世津子、共訳『絵でみる世界大地図』(ピクチャーアトラスシリーズ)
ブライアン・デルフ、リチャード・ケンプ (同朋舎出版、1992) 村松正樹監訳『ロバート・ベイツマン画集』
(同朋社出版、1992) 小原秀雄監訳甲斐明子、奥野順子、大道寺彩子、塚本美紀、徳永優子、山口知子、共訳
『ブラウンとホーヘンベルフのヨーロッパ都市地図』
ジョン・ゴス (同朋社出版、1992) 小林章夫監訳松谷世津子、美木亜子、共訳


























