| 応募者番号 | 訳文 | 得点 | コメント | ランク |
|---|
| 1084 | 小さな石像の聖人とゴブリンの仲は、とてもうまくいっていた。とはいっても、彼らの物の見方は、ほとんどの場合で異なっていた。聖人は古風な博愛主義者だったので、彼の考えによれば、世界は善であるものの、改善の余地があるということだった。特に彼は、教会に住むネズミたちを哀れに思っていた。惨めな程食べ物に飢えていたからだ。一方ゴブリンは、彼が知る限り世界は悪であるものの、干渉はしない方がいい、という意見だった。飢えることが、教会に住むネズミの役目なのだ。
「それでも私は、ネズミたちが哀れでしかたないのです」と聖人は言うのだった。
ゴブリンの返事はこうだった。「もちろんそうだろう。ネズミたちを哀れに思うのが、あなたの役目なのだから。ネズミたちが飢えるのをやめでもしたら、あなたは自分の役目を果たせなくなってしまう。名目だけの聖人になってしまうだろう。」 |  | 細かいところですが、「博愛主義者だったので」改善の余地があると考えたのでしょうか? つながりが気になりました。 | Step4 |
| 0658 | 小さな石像の聖人とゴブリンは、たいてい物事を違った観点から見ていたが、互いにとてもうまくやっていた。聖人は昔ふうの博愛家で、彼の見るところ世の中は善ではあるが、改善の余地はあると考えていた。とりわけ、教会に棲みついている惨めなほど貧しいねずみたちのことを哀れに感じていた。一方、ゴブリンはというと、彼の知るところ世の中は悪ではあるが、放っておいたほうがいいという意見だった。教会ねずみが貧しいのはそういう役回りだというのだ。
「それでもやはり、私は彼らのことが気の毒でならないよ」と、聖人が言う。
「そうだろうとも」とゴブリン。「やつらを気の毒がるのがあんたの役目だからな。やつらが貧しさを抜け出す日が来た日にゃ、あんたは自分の役目を果たすことができなくなるだろう。閑職になっちまうわけさ」
|  | とても読みやすい訳でした。ここは、「教会ねずみ」と固有名詞にすべきでしょうか? | Step1 |
| 0219 | 小さな石の聖人とゴブリンはたいへん仲がよかったが、ほとんどのことについて別の見方をした。聖人は昔風の博愛主義者だった。聖人によれば、世界はよいところだがもっとよくなってもいいはずだった。聖人はとりわけ、教会にすみついている気の毒な貧しいネズミたちを憐れんでいた。一方ゴブリンは、自分の知るかぎり世界は悪いところだが、そのまま放っておいたほうがいいと考えていた。教会のネズミが貧しいのは、それがネズミの役割だからなのだという。
「そうは言っても、わたしはネズミたちがかわいそうでならないんだ」と聖人は言った。
「そりゃそうだろうとも」とゴブリンは言った。「だって、ネズミたちを憐れむのがきみの役割なんだから。もしもネズミたちが貧しくなくなったら、きみは自分の役割を果たせなくなってしまう。ただの名誉職になってしまうよ」
|  | as he sawの訳は?せっかく「自分の知るかぎり」とありますから... | Step1 |
| 0120 | 小さな石の聖人とゴブリンは、たいてい違う視点から物事を見たが、かなりうまくいっていた。聖人は慈悲深く昔かたぎだった。聖人の見るかぎりでは世界は善だが、さらに改善できるだろうと考えていた。特に、哀れなほど貧しい教会のネズミたちに同情していた。一方ゴブリンのほうは、彼の知るかぎりでは世界は悪だが、そのままにしておくべきだという意見だった。貧しいのが教会のネズミの役割なのだという。
「それでもやっぱり、ネズミたちを気の毒に思うよ」と聖人は言った。
「もちろん、そうだろうとも。ネズミたちを気の毒に思うのが君の役割なんだから。ネズミたちが貧しくなくなってしまったら、君は自分の役割を果たすことができなくなって、閑職についていることになるだろうさ」ゴブリンが言った。 |  | 「聖人は慈悲深く昔かたぎだった」philanthropistとあるので、ただ慈悲深いだけではないのではないかと感じるのですが、いかがでしょうか。また、ただ昔かたぎだったわけではなく、現代風ではなく、昔ながらのphilanthropistというところに意味があるようにも思えます。 | Step1 |
| 0604 | 小さな石の聖人とゴブリンは、大方のものの見方は違っていましたが、とても仲良くやっていました。聖人は、古風な考え方の博愛主義者で、自分の見たところ、この世界は良いところだが、もっと良くできるかもしれないと思っていました。聖人はとりわけ、教会に住むネズミたちがみすぼらしく貧しいことをかわいそうに思っていました。一方ゴブリンは、自分の知る限り、この世界はひどいところだけれども、そのままにしておいた方がいいと考えていました。貧しいのは教会ネズミの役回りだ、というのが彼の見方でした。
「それでもやはり、私はネズミたちがひどく気の毒だと思う」と、聖人は言いました。
ゴブリンは答えました。「当然、君はそう思うさ。ネズミを哀れに思うのが君の仕事だからね。もし教会のネズミが貧しくなくなったら、君は自分の役目を果たせなくなるだろう。そうしたら君は、名ばかり聖人になってしまうよ」
|  | 「仕事」という訳はどうでしょう...ネズミのfunctionと聖人のfunctionを対比させたいと思うのですが。 | Step7 |
| 1195 | 小さな石の聖人とゴブリンは、ほとんどの事について別の見方をしましたが、それでもお互いとても気が合いました。聖人は昔風の博愛主義者で、彼の見方からすれば、世の中は申し分ないが、改善の余地もあると考えていました。特に聖人は、惨めなまでに貧しい教会のネズミを気の毒に思っていました。一方ゴブリンは、彼が知っている通り、世の中はろくでもないが、そのままにしておいた方が良いと考えていました。貧しいのは、教会のネズミの役割だというのでした。
「それでもやっぱり、」聖人は言うのでした。「彼らはとても気の毒だよ。」
「気の毒だろうとも。」ゴブリンは答えるのでした。「彼らを気の毒に思うのが君の役目なんだから。もし彼らが貧しくなくなってしまったら、君は君の役目を果たすことができなくなってしまうよ。そうなったら君は閑職に追いやられてしまう。」
|  | 「世の中は申し分ないが」という捉え方もありますね。「世の中はろくでもないが」というのは、ゴブリンらしいと思いました。 | Step3 |
| 0092 | 小さな石の聖人とゴブリンは、ほぼ全てのものに対する見方が違っていたけれども、二人の関係はとてもうまくいっていた。聖人の方は昔風の博愛主義者で、この世のものは善であると見て改善の余地があると考えていた。そして、とりわけ貧困にあえぐ教会のネズミを哀れんでいた。ゴブリンの方はというと、この世のものは悪であると信じて何もせずにそのままにしておくに限るという考えを持っていた。だから教会のネズミが貧しいのも、そのネズミの役目なのだと考えていた。
「そうはいってもね、やはりあのネズミたちが哀れで仕方ないんだ」と聖人は言った。
「もちろんそうだろうよ。ネズミたちを哀れに思うのが君の役目なんだから。ネズミたちが貧乏でなくなったら、君は自分の役目を果たせなくなってしまう。名ばかりの聖職者になっちまうからね」とゴブリンが返した。 |  | とても読みやすい、すっきりした訳です。言葉の選び方に無理がないのだと思
います。 | Step4 |
| 1175 | 小さな石の聖人とゴブリンはとても仲が良かったのですが、物事のほとんどを異なる視点から見ていました。聖人は昔ながらの博愛主義者で彼が見たところ、世界は善なるものでどんどん良くなっていくはずでした。とりわけ彼は教会のネズミに同情を寄せました。ひどく貧しかったからです。一方のゴブリンは彼の知る限り、世界は悪なるもので、放っておいた方が良いと思っていました。貧しいのは教会のネズミの役割だというのです。
聖人は言いました。「やはり、ネズミたちがとても可哀想だ」
ゴブリンは言いました。「そうだろうよ、ネズミに同情するのはあんたの役割だ。あいつらが貧しくなくなったら、あんたは役割を果たせなくなっちまう。それじゃあ、名ばかり聖人だ」
|  | 「どんどん良くなっていくはず」とは言ってませんよね。どちらかというと、改善の余地がある、ということだと思います。「善なるもの」「悪なるもの」という対比はよかったと思います。(「悪なるもの」という表現はすこし気になりますが) | Step3 |
| 1398 | 小さな聖人と小鬼は、ほとんどのことについてものの見方が違っていましたが、とてもうまくやっていました。聖人は、昔ながらの博愛主義者でした。たとえば、自分の見たところ世の中はよいところだけれども、さらによくすることができるかもしれない、と考えていました。特に、教会のネズミのことを気の毒に思っていました。そのネズミはとても貧しかったのです。一方、小鬼は、自分の知るかぎり世の中は悪いところだけれども、そのままにしておいたほうがよいという意見でした。教会のネズミが貧乏でいるのはネズミの役割だと。
「それでもなお」聖人は言いました。「とても気の毒なことです」
「もちろん、あなたはそう思うでしょう」と小鬼は言いました。「ネズミたちを気の毒がるのはあなたの役割です。かれらが貧乏であることを止めたとしたら、あなたはご自分の役割を果たせません。名ばかりの聖人になるでしょう」 |  | 「たとえば」や「そのネズミ」の「その」は必要でしょうか...細かいことですが、ネズミは複数ですよね。「その」があることで単数のように感じられてしまいます。 | Step1 |
| 1252 | 小さな聖人の石像とゴブリンは非常に仲が良かったものの、物事を見る目線はとかく違っていた。聖人は古風な博愛主義者であり、世の中は良いところだが、もっと良くなるかもしれないと考えていた。特に聖人は、教会にいるひどく貧しいねずみに哀れみを感じていた。一方ゴブリンは、世の中は悪いところだが、そのままにしておいたほうが良いと考えていた。貧しくあることは教会にいるねずみの役割だった。
「それでも、私はねずみが哀れでならない」と、聖人は言った。
「それは、そうでしょう」と、ゴブリンは言った。「ねずみを哀れむのはあなたの役割だ。もしねずみが貧しくなくなったら、あなたは役割を果たせない。閑職になってしまう」
|  | as he saw、as he knewも入れてくださいね。とても残念でした。とても読みやすい訳です。 | Step2 |
| 1381 | 小さな聖人の石像とゴブリンの関係はとてもうまくいっていた。ただし大抵のことについて彼らの見方は異なっていた。聖人は昔かたぎの博愛主義者で、この世は彼の見る限り結構なところだが、改善の余地もあると考えていた。とりわけ彼は教会のネズミたちを気の毒に思っていた。どうしようもなく貧しいのだ。一方ゴブリンは、この世は彼の知っている限りひどいところだが、放っておくべきだという意見だった。貧しいことが教会のネズミたちの役割なのだ。
「それでも」と聖人は言う、「可哀想すぎる」と。
「もちろんあなたはそう思われるでしょう。可哀想に思うのがあなたの役割なのですから。もしネズミたちが貧しくなくなるようなことにでもなればあなたは役割を果たせなくなるでしょう。閑職に追いやられますよ」
|  | 「それでも」と聖人は言う、「可哀相すぎる」と。このような表記は避けたほうがいいです。「それでも、可哀相すぎる」と聖人は言った。とするほうがよいと思います。とくに、最後につけくわえた「と。」はやめておきましょう。 | Step2 |
| 1384 | 小さな石の聖人と小悪魔はとても仲良くやっていたが、世の中のほとんどのことに対してかなり違った見方をすることも事実だった。聖人は昔ながらの慈善家であり、彼の見るところによれば、世の中は基本的に善であるものの、もっとよくすることもできるというように考えていた。今はその中でも特に教会のネズミ達を哀れに思っていた。惨めなくらい貧しかったからだ。それに対して、小悪魔は、彼の知るところによれば、世の中は悪であるものの、そのままにしておくのが一番よいと思っていた。教会のネズミ達が貧しいのも、それがネズミ達の役目なのだ。
「そうだとしても、かわいそうでね。」、と聖人は言った。
「君がそう思うのは当然さ。」、小悪魔は答えた。「ネズミ達を見てかわいそうに思うのが、君の役目だからな。もしネズミ達が貧しさから抜け出してしまったら、君は役目を果たせなくなってしまうだろう?仕事がなくなって、暇になってしまうじゃないか。」 |  | 「小悪魔」という訳はどうでしょう? 悪魔(devil)からは離れたほうがよいような気がします。 | Step2 |
| 0977 | その小さな聖人の石像とゴブリンの仲はとてもうまくいっていたが、考え方はことごとく違っていた。聖人は古い考え方をする博愛主義者で、彼いわく、この世は良い世界ではあるけれども改善の余地があるという。聖人は特に教会にいる、みすぼらしく貧しいネズミたちを哀れに思っていた。しかしゴブリンの知るところによると、この世は悪い世界だが、放っておくべきであり、教会のネズミは貧しいのが彼らの役目だと考えていた。
「だけど、やはりネズミたちが哀れだ」と聖人は言った。
「もちろんあんたはそう思うだろうさ」とゴブリンは答えた。「哀れむのがあんたの役目なんだから。ネズミたちが貧しくなかったら、あんたは役目を果たせなくて、聖人じゃなくなっちまう」
|  | 「聖人じゃなくなっちまう」そこまでは言っていませんね。お役目がなくなってしまう、ということを言るだけです。 | Step3 |
| 1416 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、大抵の場合、考え方は違っていたが、とても仲良くやっていた。聖人は保守的な博愛主義者で、彼の見たところ、世の中は良いものだが、改善の余地もあると考えていた。特に、教会のネズミを哀れんでいた。ネズミはひどく貧しかった。一方、ゴブリンは、彼の知る限り、世の中は良くはないが、そのままにしておくべきだという考えだった。教会のネズミが貧しいのはネズミの役割だ。
「それでもやはり、彼らがかわいそうでならないのだよ」聖人が言った。
「そりゃそうさ。彼らを哀れむのは君の役目だもの。ネズミが貧乏でなくなったら君は役目を果たせなくなる。閑職においやられてしまうよ」
|  | 「世の中は良くはないが」ここはbadと言い切っています。良くないどころか、悪い、ひどいところだと考えているのではないでしょうか? | Step1 |
| 1231 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、とても仲良くやっていたが、二人が物事を見る観点は違っていた。聖人は、本来の意味で博愛主義者だった。世の中は、自分の理解するところでは、善だが、もっとよくなるかもしれない、と思っていた。とりわけ教会に棲むネズミのことを憐れんでいた。彼らは悲惨なほど貧しいと。ひるがえって、ゴブリンのほうは、世の中は、自分が知っているとおり、悪だが、そのままにしておくほうがいい、と考えていた。貧しいのは、教会に棲むネズミたちの役目だと。
「それでも」と、聖人がいった。「やはり私は、貧しいネズミたちのことをとても気の毒だと思う」
「そう思うのは当然だよ」と、ゴブリンはいった。「貧しい者に同情するのがあんたの役目だからね。もし貧しい者たちが貧乏でなくなったら、あんたは自分の役目が果たせなくなる。名ばかりの聖人になってしまうんだ」 |  | 句読点に注意してくださいね。「昔ながらの、古風な」と「本来の意味で」とは意味が違ってくるとおもいます。「名ばかりの聖人」はいいですね。 | Step3 |
| 1234 | 小さな石像の聖人とゴブリンは、とてもうまくやっていました。
ただ、彼らはたいていの物事に対して、違った考えを持っていました。
聖人は昔ながらの博愛主義者で、彼が見たところ、世界はもう十分すばらしいが、
まだよくなる余地はあると考えていました。とりわけ、彼は貧困にあえぐ教会のねずみ達を気の毒に思っていました。
反対にゴブリンは、自分の知る限り世界は不完全だけれど、そのままにしておいたほうがよいのだという考えの持ち主でした。教会のねずみ達が貧しいのは、それが彼らの役目だからなのだと思っていたのです。
「それでも、」と聖人は言いました。「ねずみ達がかわいそうだよ。」
「そう思って当然だよ。」ゴブリンは答えました。「ねずみ達を不憫に思うのが君の仕事なんだから。彼らが貧しくなくなったら、職務をまっとうできなくなるじゃないか。そうしたら、君は閑職になってしまうよ。」 |  | 「もう十分すばらしい」「不完全」それぞれgoodとbadの訳ですが、ここではもっとはっきりと良いか悪いかを言っているように思えます。すこし意味が違ってくると思うのですが、いかがでしょうか。 | Step2 |
| 0821 | その小さな石の聖人とゴブリンは、物の見方がかなり違ってはいたが、お互いとても仲良くやっていた。聖人は保守的な博愛主義者だった。彼は、自分なりに世の中を善と捉えていたのだが、改善の余地があるかも知れないとも思っていた。特に、教会のねずみ達のことを気の毒に思っていた。本当に彼らは悲惨なほどに貧乏だったのだ。一方、ゴブリンは、彼が知るところ、世の中は邪悪な所だが、あるがままにしておく方が良いという意見だった。彼は教会のねずみは本来貧乏なものであると思っていたのだ。
「それでも、」と聖人はいった。「私にはねずみ達がとてもかわいそうに思えるよ。」
「もちろん、そうだろうよ、」とゴブリンは言った。「ねずみ達のことをかわいそうに思うのが君の役目だからね。もしねずみ達が貧乏でなくなってしまったら、君は自分の役割が果たせなくなってしまうことだろう。 君の仕事がなくなってしまうだろうよ。」
|  | 「自分なりに」は工夫されたのだと思いますが、すこしわかりにくいようにも思えます。「教会のねずみは本来貧乏なものである」ここもfunctionという言葉は訳してください。物語のキーワードのひとつだと思います。 | Step3 |
| 0091 | 小さな聖人の石像とゴブリンはとても仲が良かったが、物の見方が何かにつけ異なっていた。聖人は古風な博愛主義者で、彼の目に映る世界は善であるが、より良い世界に変えられると思っていた。とりわけ教会に住む鼠たちがひどく貧しいことに心を痛めていた。一方ゴブリンの知っている世界は悪であるが、あるがままにしておくべきものだった。教会の鼠たちが貧しいのはそれが鼠たちの役目だからなのだ。
「やはり、私は鼠たちがかわいそうでならない」聖人が言った。
「そりゃそうだろ」ゴブリンは答えた。「かわいそうだと思うのが聖人の役目なんだから。鼠たちが貧しさから解放されたら役目を果たせなくなる。暇ですることがなくなるからな」 |  | 「暇ですることがなくなるからな」細かいところですが、「…からな」とは何の理由でしょう? むしろ「役目を果たせなくなる」から、「sinecure」だと言っているのだと思います。 | Step5 |
| 1256 | 小さな石彫りの聖人とゴブリンはたいへん仲が良かったが、ほとんどの物事に対して捉え方が違っていた。聖人は昔ながらの博愛主義者だった。聖人の見方によれば、この世の中は善い所だが、すべてがうまくいっているわけではなかった。特に、教会のネズミたちを気の毒に思っていた。ひどく、貧しいのだ。一方のゴブリンは、この世の中はゴブリンの知る限り悪い所だが、そのまま放って置いたほうがよいという意見だった。教会のネズミは、貧しいことに意味があるのだ。
「とにもかくにも」と、聖人は言った。「ネズミたちは、本当にかわいそうだ」
「そりゃそうだろう」と、ゴブリンは言った。「ネズミをかわいそうと思うのが、お前さんの役割なんだよ。もしもネズミが貧乏でなくなったら、役割を果たせなくなる。聖人とは名ばかりになってしまう」 |  | 「すべてがうまくいっているわけではなかった」「改善の余地がある」すこし意味合いが違うように感じるのですが、いかがでしょうか... | Step5 |
| 0071 | 小さな石像の聖人と悪鬼のゴブリンはとてもうまがあいました。でも、ふたりはたいていの場合、違ったものの見方をしました。聖人は昔かたぎの博愛主義者で、この世の中は自分から見れば善であるが、より良くできるかもしれないと考えました。とりわけ、教会に住むみじめなほどかわいそうなねずみたちのことを哀れに思っていました。ゴブリンは一方、この世の中は自分の知るところ悪ではあるが、かまわずにおくほうがいいという意見でした。教会のねずみがあわれなのは、そういう役まわりなのだからというのでした。
「それにしても、とても気の毒だ」と聖人は言いました。
「もちろん、きみはそう思うよね」「かれらを哀れむのはきみの役まわりさ。もしねずみたちがあわれでなくなったら、きみは自分の役目を果たせなくなるよ。そうなったら窓際族さ」とゴブリンは言いました。 |  | 最初に「みじめなほどかわいそうなねずみたち」とされてますが、poorが「餌がない」という意味も含んでいることは示しておいてくださいね。後からそういう話の流れになるので、ここで「かわいそう」「あわれなのは」とだけすると、話の流れが見えにくくなってしまいます。 | Step3 |
| 0531 | 小さな石の聖人とゴブリンはとても気が合っていたが、ものの見方はたいてい違っていた。 聖人は昔風の博愛主義者だった。この世は善で、さらによくなると考えていた。そして教会のネズミをとりわけ憐れんでいた。ひどく貧しかったのだ。いっぽうゴブリンは、この世は悪だが、そのままにしておくほうがいいという考えだった。貧しいこと、それが教会のネズミの務めなのである。
「そうはいっても、なんともかわいそうだ」聖人がいった。
「そうでしょうとも。憐れみをかけることがあなたの務めなんですから。教会のネズミが貧しくなくなってごらんなさい、あなたは使命を果たせなくなる。ただのお飾りになってしまいますよ」
|  | as he saw、as he knewも入れてくださいね。あと、functionを「務め」「使命」と分けていますが、すべてfunctionで済ませてしまう、ゴブリンのクールな(?)性格がもっと現れるようにした方がよいのでは、とも思います。 | Step2 |
| 1220 | 小さな聖人の石像とゴブリンはとても仲が良かったが、たいていの物事を異なる観点からとらえていた。聖人は古風な慈善家だった。この世を善と見なしたが、さらに良くなるかもしれないと考えていた。とりわけ、みすぼらしく貧しい、教会のネズミを気の毒に思っていた。一方ゴブリンからすれば、この世は悪だが、そのままにしておいた方がいいという意見だった。教会のネズミは貧しいのが役割なのだ、と。
「それでもやっぱり、すごくかわいそうだと思うよ」と聖人は言った。
「そりゃそうだろう。ネズミをかわいそうに思うのが君の役割だからね。ネズミが貧しくなくなったら、君は自分の役割を果たすことができなくなる。名ばかりの聖人になってしまうさ」とゴブリンは言った。
|  | as he saw、as he knewも入れてくださいね。「見なしたが」とありますが、やはりここは「彼が見るかぎり」「彼が見たところ」という意味が強いと思います。 | Step4 |
| 1373 | 聖者とゴブリンはとても仲が良かったが、物の見方は多くの点で異なっていた。聖者は昔ながらの博愛主義者であり、彼が思うに世界は――彼の見る限り――善であるが、より良く変えて行くべきだと考えていた。とりわけ彼は、聖堂に住むネズミたちを哀れに思っていた。彼等はあまりにも貧しい。一方ゴブリンは、世界は――彼の知る限り――悪であるが、そのまま放っておくべきだと考えていた。貧乏であることはネズミの本分なのである。
「それでもやはり」聖者は言った。「私は彼等が気の毒でならないのです」
「そりゃあんたはそう思うだろうさ」ゴブリンは言った。「あいつ等を気の毒に思うことがあんたの本分だからね。連中が貧乏であることをやめちまったら、あんたは職務を全うすることが出来なくなる。閑職に追いやられるって訳だ」
|  | functionを「本分」とされてますが、ちょっと意味が伝わりにくくはないでしょうか? function自体、難しい言葉ではないので、誰にでもすぐにわかるような言葉にするほうがよいと思います。この物語のキーワードのひとつでもありますしね。 | Step2 |
| 0969 | 聖人とゴブリンは大変仲が良かった。だがたいていの事柄に関しては二人の考え方は違っていた。聖人は昔かたぎの博愛主義者だったので、自分が見る限りこの世は善であるが、さらに良くなる余地があると思っていた。とりわけ聖人が心を痛めていたのはひどく貧しい人々のことで、その貧しさといったらみじめなほどだった。ゴブリンの考えというのはそれとは逆で、自分の知る限りこの世は悪であるが、なるに任せておくのが良いというものだった。極貧のものたちの役割というのは、貧しくあることなのだ。
「それでも」と聖人は言った。「あの人達がかわいそうでならない」
「あなたなら、そう思われるでしょうとも」とゴブリンは言った。「あの者たちを哀れむのがあなたのお役目ですから。もしあの者たちが貧しさから抜け出せることにでもなったら、あなたはご自分のお役目を果たすことができません。閑職の聖人様になってしまいます」
|  | 「貧しい人々」とありますが、ここは「ネズミ」でよいのではないでしょうか? 聖堂に住みついているネズミです。 | Step3 |
| 1186 | 小さな石の聖人とゴブリンは仲がよかった。もっともふたりの物の見方はほとんどの点で違っていた。聖人は昔気質の博愛主義者で、彼の見るところこの大聖堂は素晴らしいところだが、もっと良くすることができるのではないかと考えていた。とりわけ教会のネズミがおそろしく貧しいことを憐れに思っていた。反対にゴブリンは、この大聖堂は彼が知っている限りではひどいところだが、そのままにしておく方がいいという考えだった。貧しいのが教会のネズミの役割だというのだ。
「それでもやはり、ネズミたちを本当に気の毒に思います」と聖人は言った。
「あなたがそう思うのは当然です」とゴブリンは言った。「彼らを気の毒に思うのがあなたの役割なのですから。もしネズミたちが貧しくなくなったら、あなたは自分の役割を果たすことができなくなります。そうなったら暇でしかたがないでしょうね」
|  | 第一文と第二文のつながりが弱いようです。thoughですから、物の見方は違っていても、うまくやっていた、ということが伝わるような訳がよいと思います。 | Step7 |
| 1165 | 小さな石の聖人とゴブリンはとても気が合いましたが、考え方はほとんどいつも違っていました。聖人は古風な博愛主義者で、社会は自分の見た通り悪くないけれど、もっと改善することができると思っていました。特に、教会に住みついた、みすぼらしく貧しいねずみたちには同情していました。一方、ゴブリンはというと、社会は自分が理解する限りひどいものだけれど、手をつけない方がいいという考えを持っていました。教会のねずみたちが貧しいのも、そういう役目を担っているからだというのが、ゴブリンの考えだったのです。
「そうだとしても」と聖人は言いました。「やはり可哀想だと思うな」
「そりゃ君はそう思うだろう」とゴブリンは返します。「可哀想だと思うのが、君の役目だもの。ねずみたちが貧しくなくなったりしたら、君が役目を果たせなくなる。聖職者としての仕事がなくなるじゃないか」 |  | worldを「社会」とされていますが、「世界」「この世」「世の中」などとはすこし意味が異なりますね。社会はやはりsocietyであり、人の営みや世の中のしくみを表しているのではないでしょうか。worldはもっと広い意味だと思います。 | Step4 |
| 1322 | 小さな石の聖人とゴブリンは、たいていの場合ものの見方が異なっていたが、とても気が合いうのだった。聖人は古めかしい博愛主義の持ち主であり、彼の見方によればこの世は良いところだが、改善の余地はあるだろうと考えていた。特に教会のネズミが悲惨なほど貧しことを哀れに思っていた。一方でゴブリンはこの世は彼の知る限りではいやなところだが、そっとしておいたほうがよいという意見を持っていた。教会のネズミが貧しいのは持って生まれた役目だというのだ。
聖人は「それでも、ネズミたちはかわいそうだよ。」といった。
「もちろん君はそう思うだろうよ。ネズミたちをかわいそうだと思うことが君の役目だからね。ネズミたちが貧しくなくなれば君は役目を果たせなくなってしまうからね。そうなれば暇になるだろうよ。」
|  | 「とても気が合いうのだった」「悲惨なほど貧しこと」細かいところですが、誤字脱字にも注意しましょう。 | Step2 |
| 0588 | 小さな聖人とゴブリンは、ほとんどの場合、異なった視点から物事を見ていたが、二人は非常に仲良くやっていた。聖人はといえば、時代遅れの博愛主義者であった。つまり、彼の考えでは、世界とは良きものであるが、さらに良くなる可能性を秘めたものであった。中でも、彼は、惨めなほど貧しい教会の鼠たちを憐れんでいた。一方ゴブリンは、世界とは、彼の知るとおり、悪しきものであり、手出しは無用と考えていた。腹を空かせているからこそ、それは教会の鼠なのだ。
「それでも、鼠たちを可哀想に思わずにはいられないのだ」と聖人は言った。
「そりゃそうさ。鼠たちに哀れみを感じるのはあんたに与えられた役割だからね。もし鼠たちがいつでも腹一杯なんてことになったら、あんたはあんたの役目を果たせない。そうなれば、閑職入りだ」とゴブリンは言った。
|  | 「もし鼠たちがいつでも腹一杯なんてことになったら」物語としておもしろくなると思いました!このくらいなら思い切ってもよいかと思います。 | Step2 |
| 0962 | 石の小さな聖人像とゴブリンはとても仲良くやっていましたが、ほとんどの物事を違った観点でみていました。聖人像は頭の古い博愛主義者でした。世の中は、見たところ、善だけれど、もっと良くなるのではと考えていました。特に教会に住むねずみたちを可哀そうに思っていました。ねずみたちは貧乏のどん底でした。ゴブリンのほうでは、世の中をどう思っているかと言えば、知っているかぎり、ろくでもないものだけれど、放っておけばいいと思っていました。教会ねずみたちが貧乏なのはそういう役目だからだと。
「それでもやはり、ねずみたちが可哀そうでたまらない」と聖人像は言いました。
「そうだろうとも」とゴブリンが言いました。「憐みをたれるのはあんたの仕事だ。あいつらが貧乏をやめたりしたら、あんたは務めを果たせない。閑職ってわけさ」 |  | 「頭の古い」とすると、あまりよい印象ではないように感じます。でも、そういう意味で使われているのではないですよね。もう一工夫を! 「憐れみをたれる」はどうでしょう...憐れみをかける? | Step1 |
| 1345 | 小さな石像の聖者とゴブリンはとてもうまくやっていたけれど、大方の物事をそれぞれ別の視点から見ていた。聖者は昔ながらの博愛主義者で、世界は自分の目に映るように善きものだが、もっと改善できるかもしれないと考えていた。特に、教会に住むねずみのように、みじめなまでに貧しい人々を哀れんでいた。ゴブリンは反対に、世界は自分が知るように悪しきものだが、放っておいた方がいい、という意見の持ち主だった。貧民が貧しいのは、そういう役割なのだ。
「それでも」と聖者は言った。「彼らがかわいそうでならない」
「もちろんそう感じるだろうね」とゴブリンは言った。「あの連中を気の毒がるのはあんたの役割だ。彼らが貧乏でいるのをやめたら、あんたはお役目を果たせなくなる。飾りものになってしまうよ」
|  | 「貧しい人々」ではなく、やはりここは「ねずみ」のままでよいのではないでしょうか。もともと彫像や彫刻を擬人化した物語でもあることだし、動物が登場してもおかしくはありません。 | Step1 |
| 0034 | 小さな石の聖人とゴブリンは、おおかたの物事について違った見方をしていましたが、とても仲よく暮らしておりました。聖人は昔気質の博愛主義者でした。目に映る世界はよいものではあるけれど、もっとよいものになるだろうと思っていました。聖人がことのほか気の毒に思っていたのは、教会に住むネズミたちでした。ネズミたちは、惨めなほど貧しかったのです。かたやゴブリンは、目に映る世界はひどいものだけど、ほっておけばましになるだろうと思っていました。貧しいこと、それは教会のネズミのお役目なのです。
「そうはいっても」聖人が言いました。「ネズミたちは、とても気の毒ですよ」
「もちろん、あんたなら、そう思うだろうよ」ゴブリンが言いました。「あいつらを気の毒に思うのが、あんたのお役目さ。あいつらが貧乏から抜け出せたら、あんたはお役目を果たせなくなっちまうからな。つまり、無任所聖職禄ってやつかね」 |  | 「ほっておけばましになるだろうと思っていました」そうでしょうか?had betterの意味に注意してみてください。あるがままにしておこうという意味だと思います。 | Step1 |
| 1371 | 小さな石の聖者とゴブリンは、互いにけっこう馬が合うようだった。でもふたりはまったく違うふうに物事を見ていた。聖者は、古い考え方の博愛主義者だった。彼の見るところ、世の中はうまくいってはいるものの、もっと良くなる余地があるのではないかと思っていた。とりわけ、ひどく貧しい教会のねずみたちをとても気の毒に思っていた。一方、ゴブリンは、世の中がひどい状態であると知っていても、それはそのままほうっておくべきだという意見だった。貧しく生きるというのは教会のねずみの役目なのだ。
「そうであっても」聖者は言った。「わたしは彼らがとても哀れだよ」
「もちろん、そうだろうとも」ゴブリンが言った。「可哀想に思うことがきみの役目なんだ。もしねずみたちが貧しくなくなってしまったら、きみは役目を果たせなくなる。きみは閑職になるよ」
|  | 「互いにけっこう馬が合うようだった」ここは、二人がとてもうまくやっていた、と言っていると思います。 | Step2 |
| 1349 | 小さな聖人の石像と悪鬼のゴブリンはとても仲が良かった。けれども、物事に対する考え方が異なることがほとんどだった。聖人は古風な考え方をする博愛主義者で、彼の知る限り、この世は善でありもっと良くなるかもしれないと考えていた。特に、教会に住むネズミたちをとても不憫に思っていた。哀れなほど貧しかったからだ。反対にゴブリンのほうは、彼の知る限り、この世は悪でありそのままにしておいたほうが良いと考えていた。だから、教会に住むネズミが貧しいのもそういう役目なんだと思っていたのだ。
「それでもやっぱりね、ネズミたちのことがとてもかわいそうなんだ」聖人がつぶやく。
「君なら当然そう思うだろうね」ゴブリンが答える。「かわいそうに思うのが君の役目なんだから。ネズミたちが貧しさから解放されるようなことがあれば、君は役目を果たせなくなる。名誉職で暇になってしまうものね」
|  | 「聖人がつぶやく」かならずしも、sayを「言う」と訳すべきだとは思いませんが、ここはどうでしょう? 「つぶやく」とすると意味が変わってきてしまうように思いますが... | Step2 |
| 1444 | 石でできた小さな聖人とゴブリンは大抵のことに違った見方をしたが、とてもうまくやっていた。聖人はとても古いタイプの博愛主義者だった。彼が見る限りこの世界は良いところだが、まだ改善の余地があるという考えだった。聖人は特に、みすぼらしく貧しい教会のネズミを哀れんでいた。一方ゴブリンは、この世界が悪いところであると知っていたが、そのままにしておくのが一番だという考えだった。教会のネズミが貧しいのはそういう役割なのだと考えていた。
「それでも」と聖人は言った。「ネズミがとても哀れだと思う」
「そりゃそうだろう」ゴブリンは言った。「ネズミを哀れだと思うことが君の役割なんだ。もし彼らが貧乏じゃなくなることができるなら、君は君の役割を全うすることができなくなる。君は暇をもてあますことになるのさ」
|  | 「…悪いところであると知っていたが」とされましたが、as I sawと同じく、「知るかぎり」でよかったのではないでしょうか? 意味が違ってくると思います。 | Step1 |
| 0063 | 聖者と小鬼は、多くのことについて意見が異なりましたが、互いに折り合いよくやっていました。聖者は昔ながらの博愛主義者でした。過去に見てきたとおり、世の中は善であると考えていましたが、もっと世の中を良くすることができるかもしれないと思っていました。聖者は特に、教会のネズミを哀れんでいました。ネズミたちは惨めといっていいほど貧乏だったからです。一方小鬼は、承知のとおり、世の中は悪であると考えていましたが、そのまま放っておいたほうがよいという意見でした。貧乏であることは、教会のネズミの役目だというのです。
「たとえそうだとしても、やはりかわいそうだと思います」と、聖者は言いました。
「もちろんきみはそう思うだろうね」と、小鬼は言いました。「ねずみたちのことをかわいそうだと思うのが、きみの役目だから。もし、ねずみたちが貧乏でなくなったら、きみは役目を果たせなくなる。無任所聖職禄っていうやつだ」 |  | 「無任所聖書録」次の文にも出てくる単語ですが、とくに説明らしきものは入りません。これだと、わかりにくいのではないでしょうか? | Step2 |
| 0983 | 小さな石の聖人とゴブリンはおおかたで物事の見方が違ってはいたが、一緒にとてもうまくやっていた。聖人は古風なタイプの博愛主義者で、彼が見るところ世の中は善だけども、改善はできると考えていた。特に惨めなくらい貧しい教会のネズミには同情的だった。一方ゴブリンは、世の中は彼が知るところ悪であるが、そのままにしておいた方がいい、という考えだった。貧しいのは教会のネズミの役割だからだ。
「いずれにしたって、ネズミには同情を禁じえないよ」と聖人は言った。
ゴブリンが言うには、「そりゃそうさ、ネズミらに同情するのはあんたの役割だからな。彼らが貧乏なままに放っておかれるべきなら、あんたは役割を果たせない。名前だけの司牧職ってもんだ。」
|  | 「司牧職」すこしわかりにくい言葉ではないでしょうか。「聖人」でもよかったのではないかと思います。 | Step1 |
| 0868 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、たいていの物事を異なった視点から見ていたが、とても気が合った。聖人は昔ながらの博愛主義者で、自分の考えでは、世界は良いものだが、さらに改善する余地があるだろうと思っていた。とりわけ、みじめで哀れな教会のネズミを気の毒に思っていた。一方、ゴブリンはといえば、自分の知るところでは、世界は悪いものだが、そのままにしておくのがよいと思っていた。教会のネズミが哀れなのは役割なのだと。
「やはり、ネズミはとても気の毒だと思う」と聖人は言った。
「あなたは、もちろんそうお考えでしょう」とゴブリンは言った。「ネズミを気の毒だと思うことが、あなたの役割ですから。もしネズミが哀れでなくなったら、あなたはご自分の役割を果たすことができないでしょう。仕事がなくなってしまいますよ」
|  | poorを「哀れ」とされていますが、「みじめなほど貧しい環境にあって、いつもお腹を空かせている」ということがわかるようにしたほうがよいと思います。 | Step3 |
| 0148 | 小さな石の聖人とゴブリンは、たいていの物事を違った視点から見ていたが、互いにとてもうまくやっていた。聖人は、昔ながらの博愛主義者で、世の中は彼が見たとおり良好だが、より良くなるかもしれないと思っていた。とりわけ、惨めなほど貧乏な教会のネズミたちを、哀れんでいた。一方、ゴブリンは、世の中は彼が知ってのとおり悪いが、そのままほうっておいたほうがいいという意見だった。貧しいのは、教会のねずみたちの役目だと。
「それでもやはり、私は、ネズミたちをとても哀れに思う」と聖人は言った。
「君がそうするのは当然のことだ。ネズミたちを哀れに思うのが、君の役目だ。もしネズミたちが貧しくなくなったら、君は自分の役目を果たせないだろう。窓際族になってしまうよ」とゴブリンは言った。
|  | 「世の中は彼が知ってのとおり悪いが」(知るかぎり、だと思いますが)このような言い回しは意味が伝わりにくいと思います。また、「世の中は悪いが」としてもおさまりがよくないようです。もう一工夫です。「窓際族」はやめておいたほうがよいでしょう。 | Step2 |
| 1193 | この小さな聖人の石像とゴブリンはものの見方というものがほとんどの場合違っていたが、お互い非常にうまくやっていた。聖人は昔ながらの博愛主義者だった。世界は善いものだがもっと善くなる、というのが聖人の考えだった。特に聖人が哀れに思っていたのは教会に住んでいるひどく貧しいネズミだった。一方ゴブリンの意見では、世界は悪だがそのまま放っておくべきなのだった。教会に住むネズミが貧しいのは、それが役割なのだ。
「でもやはり私には、ネズミたちがひどくかわいそうに思えるんですよ」と聖人が言った。
「もちろん、あなたはそう思うでしょうよ」とゴブリンは言った。「ネズミがかわいそうだと思うのが聖人の役割なのですから。もしネズミたちが貧乏じゃなくなったら、聖人の役割もなくなっちまいます。聖人もひまになるでしょうよ。」
|  | as he saw、as he knewも入れてくださいね。残念でした。「役割がなくなっちまいます」「役割を果たせなくなる」とはすこし意味が違うように思えます。 | Step2 |
| 0881 | 小さな石像の聖人とゴブリンは、たいていの物事を違う視点から見てはいたが、とてもうまくいっていた。聖人は、昔ながらの博愛主義者だった。世の中は、自分が見たところうまくいっているが、改善の余地があると思っていた。とりわけ、教会に住んでいる、ひどく貧しいネズミ達を気の毒に思っていた。対照的にゴブリンは、世の中は知っての通りうまくいっていないが、なるようにしておくべきだという意見の持ち主だった。貧乏であることは、教会に住むネズミの役目なのだ。
「それでも、あのネズミ達はとても不憫だ。」と聖人は言った。
「もちろんそうだとも。あのネズミ達を憐れむのが君の役目だからな。奴らが貧乏でなくなってしまったら、君は自分の役目を果たせなくなってしまうだろう。することがなくなって暇になってしまうからな。」とゴブリンは言った。
|  | 「世界がうまくいっている」「世界がうまくいっていない」goodとbadをどう捉えるかによりますが、ここはでは、「いいところ」「悪いところ」のような意味で使われているように思えます。 | Step5 |
| 0466 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、たいそううまが合う間柄であるものの、大概のことについて、互いに異なる見方をするのだった。聖人像は昔ながらの博愛主義者だった。彼が見る限り、この世界はすばらしいもので、これからさらによくできるだろう、というのだ。とりわけ彼は、困窮を極めている教会のネズミたちに心を寄せていた。一方のゴブリンはといえば、彼の知る限り、この世界はろくでもないもので、放っておいたって何とかなるのだ、という立場だ。教会のネズミたちが貧しいのは、それが彼らの役割というものだ。
「いずれにせよ、私は彼らが哀れでならない。」
と聖人像は言った。
ゴブリンは応じた。
「そうだろうとも。彼らを気の毒に思うのが、君の役割というものだ。彼らが貧しくなくなれば、君は役割を全うできなくなる。君は名誉聖職者になるより他はない。」 |  | 「聖人像は昔ながらの…」とありますが、ここは「聖人」でよいのでは?このあたりでは、読者にも彫像や彫刻が擬人化されていることがわかっています。 | Step5 |
| 0654 | 小さな石の聖人とゴブリンはとても仲が良かったが、ほとんどのことについて違う物の見方をしていた。聖人は、昔ながらの意味で博愛主義者で、世の中を良いものだが改善の余地があると見ていた。そして特に、悲惨に貧しい教会のネズミたちをかわいそうに思っていた。一方、ゴブリンは、自分の知っている世界は悪いものだが、ほっておいた方がよいという考えだった。貧しいのは教会のネズミの分相応というものだ。
「それでも」と聖人は言った。「私はネズミたちがかわいそうでならないんだ。」
「そうだろうさ。」とゴブリンは言った。「やつらをかわいそうに思うのがあんたの役目さ。万一やつらが貧しくなくなったら、あんたは役目を果たせない。そしたらあんたは、名ばかりの聖人だ。」
|  | 「ネズミの分相応」これに似たフレーズが物語の最後にも出てきます。また、ネズミのfunction、聖人のfunctionという形で出てくるので、分相応とはちょっと意味が違うのではないでしょうか。 | Step7 |
| 1394 | 小さな石の聖人とゴブリンは非常に仲が良かったが、物の見方は違うことが多かった。聖人は昔ながらの博愛主義者で、世の中は彼の考えているとおり善だが、改善の余地があると思っていた。とくに、聖堂に住むネズミが悲惨なほど貧しいことを哀れに思っていた。一方、ゴブリンは、世の中は彼の知っているとおり悪だが、余計な手出しをしないほうが身のためだと考えていた。貧しくあることは聖堂のネズミの役割だというのだ。
「そうはいっても」聖人が言った、「本当に気の毒に思われるのだよ」
「そりゃあんたはそう思うさ」ゴブリンが言った、「ネズミたちを気の毒に思うのは、ほかでもないあんたの役割だ。ネズミたちが貧しくなくなったら、あんたは自分の役割を果たせなくなる。窓際族になってしまう」 |  | 「窓際族」流行り廃りのある言葉は、なるべく避けたほうがよいでしょう。たとえば、30年たっていても古臭くない訳というものがありますが、そういう訳には流行語のようなものは使われていないはずです。 | Step2 |
| 1013 | 石造りの小さな聖人とゴブリンはたいへん仲が良かったが、物事の見方については二人の間にはだいぶ違いがあった。聖人は伝統的な意味での博愛主義者で、この世は彼の見る限り基本的には善で、ただ、改善の余地はあると思っていた。中でも、惨めな生活ぶりの教会のネズミたちに同情していた。一方のゴルビンは彼の知る限りこの世は悪であが、別に手を施す必要はないと考えていた。教会のネズミたちが惨めなのも、その当然の務めだと思っていた。
「やはり、彼らに対しては深い憐れみを抱いてしまう」と語る聖人に対して、ゴルビンはこう応じた。
「そうだろうとも。彼らに憐れみをかけるのがあんたの務めだもの。だがね、もしネズミたちが今の窮状を脱してしまったら、あんたは自分の務めが果たせなくなる。そうなれば、名誉牧師だ」
|  | 「当然の務め」でしょうか? そこまで強く言わなくてもよさそうです。あと「名誉牧師」とされていますが、意味が伝わりにくいかもしれませんね。 | Step1 |
| 1324 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、とても仲よくやっていました。ですが、ものに対するふたりの考え方は、ちがっていました。聖人は、保守的な博愛主義者です。この世は見ての通り、善だとはいえ、もっと良くなるはずだと考えていました。特に聖人は、大聖堂にいるネズミを哀れんでいました。ネズミが、ひどく貧しかったからです。一方、この世は知っての通り、悪ではあるが、そのまま放っておくべきだと考えるのが、ゴブリンです。貧しいのは大聖堂のネズミの務めだと、ゴブリンは、思っていました。
「でもやっぱり、わたしは、ネズミがかわいそうでたまらないのだよ」聖人は、言いました。
「そりゃそうだ」と、ゴブリン。「ネズミをかわいそうに思うのは、聖人の務めだからね。もし、ネズミが貧しくなくなってしまったら、きみは、務めを全うできなくなる。聖人なんて、名目だけになってしまうのさ」
|  | 「ですが、」という接続詞はいかがでしょうか? わたしは気になってしまうのですが… | Step3 |
| 0124 | 小さな石像の聖人とゴブリンは、物事の見方は違うけれど、長い間うまくやってきた。聖人は昔気質の博愛主義者で、自分の目に映ったとおり、世の中は善だと考えた。それでも改善の余地はあるとも思っていた。とりわけ、教会ネズミの極貧ぶりには心を痛めていた。ゴブリンのほうは、自分が気づいたとおりに世の中は悪だという意見だった。だからといって、何かをする必要はない。教会ネズミが貧しいのは、そういう役回りだからだと。
「そうは言っても」聖人は言った。「気の毒だよ」
「そう感じるのはもっともだ」ゴブリンは言った。「同情を寄せるのは君の役回りだからね。教会ネズミが貧しくなくなったら、君は役割を果たすことができないだろう。居ても居なくてもいい存在になってしまう」
|  | 「居ても居なくてもいい存在になってしまう」そこまで強くは言っていないように感じます。「役回り」で統一したのはよかったと思います。 | Step5 |
| 0931 | 小さな石像の聖人とゴブリンは、ものの見方が異なることが多かったが、仲良くやっていた。聖人は古風な博愛主義者で、彼が思うに、この世は善であり、しかしもっとよくなる可能性があるのだった。特に彼は、教会に住むねずみがかわいそうだと思っていた。悲惨なほど貧しいのだ。一方ゴブリンは、彼が知る限り、この世は悪で、だがそのまま放っておくのがよいと考えていた。教会のねずみとは、貧しいものなのだ。
「どちらにしても、私は彼らがかわいそうなのです。」聖人は言った。
ゴブリンは答えた。「もちろんそうでしょう。哀れに思うのがあなたの役割です。もしねずみが貧乏であるのをやめてしまったら、あなたは自分の役割を果たせなくなる。聖人とは名ばかりになってしまいます。」 |  | 「どちらにしても」とは何と何を比べて言っているのでしょう。このall the sameは、ゴブリンの考えに対して言っているように思えます。「それでも、やはり」という意味でしょう。 | Step7 |
| 0809 | 小さな聖人の石像とゴブリンはほとんどの物事を全く違った視点から見ていたが、それにも関わらず、関係は極めて良好だった。聖人は古風な博愛主義者で、世の中は自分が見てきた通り素晴らしいものだ。だがもっと良くなるかもしれない、と思っていた。特に、みじめなほど貧しい教会のネズミ達のことを気の毒に思っていた。一方ゴブリンはと言えば、世の中は自分が知っている通りひどいものだ。だが、そのまま放っておいたほうが良い。教会のネズミというものは貧乏でいることが役目なのだ、という考えだった。
「それでもやはり、私は彼らが可哀想でならない。」聖人は言った。
「もちろんそうだろうさ。」ゴブリンは言った。「あいつらを哀れむのがあんたの役目だからな。もし奴らが貧乏をやめてみろ。あんたは役目を果たせなくなる。そうなりゃあんたは窓際族さ。」
|  | 「窓際族」はやめておいたほうがいいと思います。新しい、軽い小説ならともかく、数十年も残ってきた物語です。せっかくですから、いつまでも残るような訳を、残っても古びないような訳を目指しましょう。 | Step6 |
| 1239 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、たいていの物事に違った見解を持っていたが、とても仲良くやっていた。聖人は、昔かたぎの情け深い人だった。聖人から見ると、世の中は良きものであるが、改善の余地もあるだろうと思っていた。教会に住んでいる、どうしようもなく貧しいネズミたちを、聖人は特に哀れんでいた。一方、ゴブリンは、彼の知るところによれば、世の中は悪しきものだが、そのまま放っておくのがいいと思っていた。つまり、教会のネズミは貧しくあるのが役割だというのだ。
「みな平等なのです」と聖人は言い、こう続けた。「わたしはネズミが不憫でならない」
「もちろん、先生はそう思うさ」とゴブリンは答えた。「ネズミを哀れんであげるのが、先生の役割なんだからね。ネズミが貧しくなくなってしまったら、先生は自分の役目を果たすことができなくなる。そうなると先生は、仕事をしない名目だけの聖職者ってことになってしまうよ」 |  | ゴブリンが聖人のことを「先生」と読んでいますが、これはどうでしょう...聖堂のなかの物語ということも考えると、もっとふさわしい呼称がありそうな気がします。 | Step3 |
| 1173 | その小さな石の聖人とゴブリンはとても仲良くくらしていました、とはいっても二人の物の見方は、ほとんどの事柄について異なっていたのですが。聖人は古風な慈善家で、彼の見方は、世の中というのはよいもので、しかもさらによくならなければいけないと考えていました。特に、みすぼらしく貧乏な教会のネズミをかわいそうに思っていました。一方ゴブリンは、彼の知る限り世の中とはろくでもないもので、なるがまま放っておくほうがいいと思っていたのです。貧乏であるのが教会のネズミの役目なのです。
「それでもやはり」と聖人は話しました、「私は,あのかた達をとてもかわいそうに思うのです。」
「もちろんそうでしょうとも」ゴブリンはいいました、「彼らを哀れむのがあなたの役割です。もしも彼らが貧乏でなくなったら、あなたは自分の役目を果たせなくなってしまいます。あなたは仕事がなくなってしまうでしょう。」 |  | 「くらしていました、とはいっても」は、句点「。」で区切るべきですね。読点でつなげてはいけません。d | Step2 |
| 1380 | 聖人とゴブリンは、世の中のたいていの事をそれぞれ異なった視点から見ていたが、それでもお互いとても仲良くやっていた。聖人は古風なタイプの慈善家だった。この世の中はこれまで彼が目にしてきたように好ましく感じられるものだったが、まだなお改善の余地があると聖人は考えていた。とりわけ、ひどく貧しい教会のねずみたちを憐れんでいた。かたやゴブリンは、この世の中は自分自身が知っているように好ましくないものだが、あるがままにしておくのが賢明だという意見だった。貧しくあるのが教会ねずみの役割だからだ。
「そうは言っても」聖人は言った。「私は彼らのことがかわいそうで仕方がない」
「当然さ」ゴブリンが答えた。「彼らを憐れむのが君の役目なのだから。もし彼らが貧しくあることをやめたとしたら、君は自分の役目を果たすことができず閑職になってしまうよ」
|  | 「好ましく感じられる」「好ましく感じられない」二人の感情ではなく、世界というものをどう観ているかという話だと思います。goodとbad、「よいか悪いか」でよいと思います。 | Step2 |
| 1185 | 小さな石像の聖人と悪鬼は、たいそう仲が良かったが、およそ物事の見方は違っていた。聖人は古い型どおりの博愛主義者だった。世の中は、その目に映るとおり、善であるが、さらによくなる可能性があるはずだ、と思っていた。中でも、極貧に苦しむ教会のねずみたちには心を痛めていた。それに対して、悪鬼は別の見方をしていた。世の中は、彼が知るとおり、悪であるが、それでもなお、あるがままにしておくべきだと考えていた。教会のねずみが貧しいのは、それが彼らの役割だからだ、と。
「そうだとしても」と聖人は言った。「わたしは、ねずみたちがかわいそうでならない」
「もちろん、そうだろうとも」と悪鬼は言った。「ねずみたちを哀れむのは、おまえさんの役目だからね。もし、ねずみが貧しさから解放されたならば、おまえさんはやることがなくなっちまうよ」
|  | You'd be sinecureは抜けているのでしょうか...?それとも「やることがなくなっちまうよ」に入っていますか?you couldn't fulfil your functionsと最後の文はやはり意味が違うと思うので、きちんと入れたほうがよいと思います。 | Step8 |
| 1268 | 石でできた小さな聖者とゴブリンはお互いの外見はほとんど異なっていたのだが、仲良くやっていた。聖者は古風な博愛主義者であった。彼はよい世の中ではあるが、改善したほうがもっとよいと考えていた。とくにみじめなほどに貧しい教会のネズミをかわいそうに思っていた。一方、ゴブリンは悪い世の中だが、そのままほっとくのが一番いいと思っていた。教会のネズミは貧しいということが彼らの役割であると考えていた。
「やはり」聖者は言った。「教会のネズミはかわいそうだよ。」
「そりゃ、おまえはそう思うだろう。」ゴブリンは言った。「教会のネズミをかわいそうに思うのが君の役割なんだから。もしそのネズミたちが貧しくなくなっちゃったら、君は自分の役割を果たせなくなるよ。博愛主義は名目だけのものになってしまうよ。」 |  | 「お互いの外見はほとんど異なっていたのだが」こういうところではいったん原文から離れて、日本語としてはどうかを検討してみてください。また、「君」「おまえ」のどちらかに統一したほうがいいですね。 | Step1 |
| 1164 | 小さな石像の聖人とゴブリンはとても仲良くやっていたが、物事に対しての考え方はいつも違っていた。聖人は古臭いタイプの博愛主義者で、世の中は彼の目に映っているとおりすばらしいものであり、よりいっそうすばらしくなるとも考えていた。とりわけ教会に住みついているみすぼらしく貧しいネズミたちを気の毒に思っていた。一方、ゴブリンは世の中は彼が知っているとおりいやなところだけれども、あるがままの姿にしておくべきだという意見の持ち主だった。教会のネズミが貧しいのもそういう役どころだというのである。「やはり心からかわいそうだと思うんだよ。」聖人は言った。「あなたがそう思うのはごもっともです。」ゴブリンは言った。「やつらをかわいそうに思うことはあなたの仕事なんですよ。やつらが貧乏生活から脱出しようとしたら、あなたはあなた自身の役割を果たせなくなり、用なしになってしまいます。」 |  | 「古臭いタイプ」とすると、あまり良くない印象になりませんか? けっして悪い意味で使われている言葉ではないように思えます。 | Step3 |
| 1285 | 石で出来た小さな聖人とゴブリンはとてもうまくやっていた。彼らはほとんどのものを異なった視点から見ていたのだけれど。聖人は古い考え方の博愛主義者だった。つまり、彼が見る限りでは、世界はよくて、もっと改善できると思っていた。特に、彼は教会のネズミたちを気の毒に思っていた。ネズミたちはみすぼらしくて貧しかった。一方、ゴブリンが知っている限り、世界は悪かった。しかし、ゴブリンは放置したほうがいいと思っていた。教会のネズミたちが貧しいのはあいつらの仕事だ。
「それでもやっぱり、彼らはとてもかわいそうだ。」と聖人は言った。
「もちろんあんたはそうだろうよ。」とゴブリンは言った。「やつらをかわいそうだと思うのがあんたの仕事だ。ネズミたちが貧しくなるのをやめたら、あんたは仕事を果たせないだろうね。そうなりゃあんたはただの木偶の坊だ。」
|  | 「世界はよくて…」「世界は悪かった」意味的には合っていますが、言葉のリズムというか、おさまりがあまりよくないように思えます。 | Step1 |
| 1422 | 小さな聖人とゴブリンは、価値観こそほぼ180度違えども、とても仲が良かった。聖人は、古風な考え方をする博愛主義者であった。彼にとっての世界とは、彼の目に映る通り、平等であるが改善の余地があるものであった。彼は、特に、教会のネズミたちを哀れんだ。なぜならネズミたちはみじめな程に貧しかったからだ。一方で、ゴブリンは、世界は悪で、あるべき姿のままにさせておけばよいという考えの持ち主であった。貧しいということは、教会のネズミ達の役割であるというのだ。
「みな平等だ」と聖人は言った。「ねずみ達が哀れに思えて仕方ない。」
「君がそう思うのは当然だ」とゴブリンは答えた。「ねずみ達を哀れむのが君の役割なのだから。もし彼らが貧しくなくなってしまったら、君は君の役割を果たすことはできない。君は名ばかりの聖人になってしまうよ。」 |  | 「価値観こそほぼ180度違えども」ここでは、ただ違った角度からものを見ていたとあるので、180度違えども、とまでするのはどうかなぁ...と思ってしまいました。 | Step1 |
| 0955 | 小さな石の聖人とゴブリンは大変仲がよかったが、二人はたいていのことについて違う意見を持っていた。聖人は、時代遅れの考え方をした善行家で、彼が見るところ良い世の中ではあるが、それでももっと良くなるはずだと考えていた。とりわけ惨めなほどに貧しい教会のネズミたちをなんとかしてやりたいと思っていた。一方ゴブリンは、彼が知るところ悪い世の中であるが、だからとて何をどうする必要もないと考えていた。そもそも貧しいことが教会のネズミたちの役目なのだから。
「そうは言っても、あのネズミたちがとてもかわいそうなのだよ」と聖人。
それを聞いてゴブリンが言うには、「そりゃあそうさ、かわいそうに思うことが君の役目だもの。万一ネズミたちが貧しくなくなっちまったら、君は役目が果たせなくなるじゃないか。そうしたら君は名誉職だな」
|  | 「なんとかしてやりたいと思っていた」後のほうでそういう流れになりますが、ここでタネ明かしはしなくていいでしょう。 | Step6 |
| 1426 | 小さな石像の聖人とゴブリンは大変仲良くやっていたが、両者はほとんどの物事を異なった視点から見ていた。聖人は昔かたぎの博愛主義者で、世の中は、彼の目に映る通り、良いものであるが、改善の余地があると考えていた。とりわけ彼は悲惨なほど貧しい教会のねずみたちを哀れに思っていた。一方、ゴブリンはというと、世の中は、彼の知っているように、悪いものであるが、そのままにしておくに限る、という見解をもっていた。
「そうであったとしても」聖人は言った。「私はねずみたちが気の毒でならないのだ。」
「もちろんそうでしょうよ」ゴブリンは言った。「あいつらに同情するのがだんなの役目なんですから。もしもねずみらが貧しさから脱したとすると、その役目を果たせませんからな。そうなったら、だんなは窓際族ですぜ。」 |  | It was the function of the church mice to be poor. の訳が抜けてしまっています。とても残念でした。「窓際族」はやめておきましょう。 | Step1 |
| 1351 | 小さな石像の聖人とゴブリンはとてもうまくやっていたが、ものの見方は大半違っていた。聖人は古風な慈善家で、世界に目を向けたとき、もともと善だが更によくなるかもしれない、と考えていた。聖人は特に、惨めでひもじい教会のねずみ達を哀れんでいた。一方ゴブリンは、世界を捉えるとき、もともと悪だがそのままにすべきという意見だった。ひもじいことは教会のねずみ達の役目だ、と考えていた。
「やはり、ねずみ達がとても可哀そうに感じられます。」と聖人は言った。
「もちろん、そう感じるでしょう。ねずみ達を可哀そうに感じるのは、あなたの役目だ。もし彼らがひもじくなくなったら、あなたの役目が果たせない。聖なる閑職になってしまいますよ。」とゴブリンは言った。
|  | 「世界に目を向けたとき」「世界を捉えるとき」そうでしょうか? ここはやはりthe world is good, the world is badの対比だと思います。「聖なる閑職」?もう一工夫でしょうか。 | Step2 |
| 0716 | 小さな石の聖人と小鬼はとても仲がよかった。世の中をまるで正反対の方向から見ている二人だったが。聖人は古風な博愛主義者で、世の中は今のままでもなかなかよく見えるが、もっとよくできるのではないか、と、考えていた。とくに教会ねずみを哀れんでいた。目もあてられないほど貧しかったからだ。小鬼は、一転して、どう考えても不当な世の中ではあるがそのままにしておいたほうが賢明だ、という見解だ。貧しくあることが教会ねずみの役目なのだ。
「それでも」と、聖人は言った。「やはり気の毒でしかたがない」
「もちろん、そうでしょう」と、小鬼は言った。「気の毒に思うのがあなたの役目なのですから。もし、ねずみたちが貧しさから脱してしまったら、あなたが役目を果たせなくなります。閑職においやられてしまいますよ」 |  | 「まるで正反対の方向から見ている」とまでは言ってません。あと、the world is good、the world is badの箇所ですが、この対比がわかるように訳したほうがいいと思います。 | Step1 |
| 1327 | 小さな石像の聖人とゴブリンの仲は非常に円満であった。しかし、彼らはたいていの物事を異なった視点から見た。聖人は古いタイプの博愛主義者であり、自分の見たところ、大聖堂は良き環境ではあるが改善すべきところもあると考えていた。とりわけ、聖人は、みすぼらしく貧乏な、教会に住むネズミを憐れんでいた。対して、ゴブリンは、自分が承知しているとおり、大聖堂の環境は悪くはあるが、そのままにしておくべきだと信じていた。貧しくあることは、教会のネズミの役目であるからだ。
「それでもやはり」、聖人は言った。「私はネズミを憐れに思う。」
「もちろん、あなたはそうであろう。」ゴブリンは言った。「彼らを憐れむことがあなたの役目だ。ネズミが貧しくあることをやめてしまったとしたら、あなたは自分の役目を果たすことが出来なくなってしまう。名誉職になってしまうであろう。」 |  | the world is goodのあたりは、聖堂の世界だけではなく、世の中というものは…という捉え方がよいと思います。ここは物事を異なった視点で見ていることを示した例ですしね。 | Step2 |
| 0841 | 小さな石の聖人とゴブリンは、多くのところで違う考え方をしていましたが、それでも仲良くやっていました。聖人は昔気質の博愛の気持ちを持っていました。彼の見るところ、この世界は素晴らしいが、それでも改善すべきところもあると思っていました。特に教会に住むネズミたちをかわいそうだと思っていました。そのネズミたちは惨めで貧しい生活をしていました。一方、ゴブリンは、自分の知る限り、この世界は出来損ないだが、それでもほうっておいた方がよいという考えでした。教会ネズミが貧しいのは、それが彼らの役割なのだから。
「たとえそうであっても、彼らのことを気の毒に思います。」
「そうでしょうね。あいつらのことをかわいそうに感じるのが、あんたの役割でしょうし。もし、ネズミどもが貧乏でなくなったら、あんたの仕事がなくなってしまう。そうなったらあんたはもう用無しだ。」
|  | said the Saint、said the Goblinは入れたほうがよいと思います。どちらも訳されていないと、誰のセリフなのだか、はっきりとしなくなる可能性があります。 | Step1 |
| 1435 | 石造りの小さなSaintとGoblinは、お互いにとても上手くやっていましたが、物の見方はほとんど一致しませんでした。Saintは古いタイプの博愛主義者で、彼の見る所では世界は良いものでしたが、まだ改善の余地があると考えていました。彼は特に貧しい人々、非常に貧しい人々を哀れみました。一方、ゴブリンは、彼の知る限り世界は悪いもので、放っておけばいいと考えていました。貧しくなるのはそういう運命なのだと言うのです。
「それでも」Saintは言いました。「私は彼らにはとても同情するよ。」
「君はそうするだろうね。」Goblinは答えました。「彼らに同情するのが君の役割なのだから。もし彼らが貧しくなくなったら、君はする事が無くなって、ただのお飾りになっていただろう。」 |  | Saint、Goblinも訳してください。「cathedral mice」これは比喩ではなく、「ネズミ」そのものを指していると考えてよいと思います。 | Step1 |
| 1406 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、価値観の違いこそあれど、とてもよい関係を築いていた。聖人は昔ながらの博愛主義者だった。彼は、今の世も悪くはないが、もっと良くなるのではと考えていた。とりわけ、みずぼらしく貧しい教会のネズミをかわいそうに思っていた。一方、ゴブリンは、この世は良くもないが、このまま何もしないほうがよいと考えていた。貧しいのは、教会のネズミの役割であると。
「それでもやはり」聖人は言った。「ネズミが気の毒なんだ。」
「もちろん、そう思うだろう」とゴブリンは言った。「ネズミを不憫に思うのは、あなたの役割なのです。もしもネズミが貧乏でなくなったら、あなたは役割をはたせなくなる。ただの名誉職になってしまうのです。」 |  | 「今の世も悪くはないが」ここは、goodと言い切っています。譲歩しているのではなく、「よきところ」だと本当に思っているのでなないでしょうか。 | Step1 |
| 1405 | 小さな聖人の石像とゴブリンの仲は非常にうまくいっていたのだが、物事の考え方についてはたいてい食い違った。聖人は昔かたぎの慈善家だった。彼の見たところ、世の中というのは申し分のないものではあるが改善の余地もある、というものだった。とりわけ彼は哀れなくらいみすぼらしい、教会に住むねずみに同情していた。これに対してゴブリンは、彼の知る限り、世の中というのはろくなものではないがそのままにしておく方が良い、と考えていた。教会に住むねずみはみすぼらしいことが役割なのだからと。
「すべてのものは皆平等なのですよ」と聖人はいった。「私はみすぼらしいねずみたちが気の毒でならないのです」
「ああそうだろうとも」とゴブリンはいった。「みすぼらしいねずみらを気の毒がるのがあんたの役目だものな。あいつらがみすぼらしくなくっちまったらあんたは役目を果たせなくなる。そうなればあんたは名目だけで実際は職務を果たしていない閑職者みたいになっちまう」 |  | 「そうなればあんたは名目だけで実際は職務を果たしていない閑職者みたいになっちまう」ここまで説明しなくてもよいのでは? ときには説明も必要ですが、セリフのなかですので軽快にゆきましょう。 | Step1 |
| 1415 | 小さな石のSaintとGoblinは、それぞれ物の見方は違っていても、お互いうまくやっていた。Saintは古臭い博愛主義者で、彼の眼には、この大聖堂の世界は善であり、改善できるかもしれないとも思っていた。とりわけ彼は、みじめなほど貧しいネズミ達をあわれに思っていた。 一方、Goblinは、彼の知る限り、この世界は悪であり、でも放っておけば良い、貧しいのがネズミ達の役目なのだ、という見解であった。
Saintは言った。「やっぱり、私はネズミ達を気の毒に思うよ」
「もちろん、君はそうさ」とGoblin、「奴らを憐れむのが君の役目なのさ。もし奴らが貧しくなくなるとしたら、君は役目を果たせずに、楽隠居さ」 |  | Saint、Goblinも訳してください。「楽隠居」意味的にはそうかもしれませんが、これを読んだ読者にすっと意味が伝わるかと考えたとき、どうでしょう... | Step1 |
| 0930 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、とても仲がよかったが、たいていのものを違った視点で見ていた。聖人は博愛家で、考え方が古風である。例えば、彼の見ている世の中はすばらしいものであるが、もっとよくなるのではないか、と考える。特に、教会に住むネズミを、ひどく貧しいと哀れんでいた。一方、ゴブリンはといえば、彼の知っている世の中はひどいものであるが、放っておけばよい、貧しいことが教会に住むネズミの役目なのだ、という考えだった。
「やはり、ネズミたちがかわいそうだと思うのだよ」と聖人が言った。
「あんたがそう思うのは当然だ。やつらをかわいそうだと思うことが、あんたの役目だからな。やつらが貧しくなくなったら、あんたは役目を果たせない。名ばかりの『名誉聖人』になってしまうだろうよ」とゴブリンが言った。 |  | 「名誉聖人」というのがわかりにくいです。せっかく「名ばかりの」とあるので、「聖人」だけでもよかったのではないでしょうか。 | Step3 |
| 1368 | 聖人像とゴブリンはとても仲が良かったが、ものの見方はおおむね異なっていた。昔っぽい博愛主義者である聖人像は、この世は良いところだけれどより良くできると考えていた。そんな彼にとってとりわけ哀れに思えるのは、目も当てられないほど貧しい暮らしを送る教会ネズミたちだった。いっぽうゴブリンは、この世はひどいところだけれど、そのままにしておくほうがよいという意見だった。教会ネズミが貧しいのは、そうした役まわりなのだ。
「でもやっぱり、ネズミたちは気の毒だよ」と聖人像は言った。
「そりゃそうだろう、同情するのがきみの役まわりだ。ネズミたちが困窮していないことには、きみは自分の務めを果たせないだろう。教会録を貰えばいいのに。」ゴブリンは答えた。
|  | 「昔っぽい」という表現が気になりました。この訳文のなかで、浮いているような気がします。「教会録を貰えばいいのに」とは言っていませんよね。 | Step1 |
| 0683 | 小さな石の聖人とゴブリンは互いにうまく折り合ってはいたが、物の見方がたいていは違っていた。聖人は古いタイプの博愛主義者で、目にしたところ世の中は捨てたものではないが、さらに良くなってもよかろうと考える。とりわけ聖人は教会に住むねずみたちを不憫に思っていた。ねずみの暮らしぶりが、惨めなほどに貧しかったのである。ゴブリンはといえば、自分の知るかぎり世間はひどいものだが、放っておいたほうがよいとの見解だった。貧しいのも教会ねずみの役回り、というわけだ。
「それでもやはり、ねずみが可哀そうでならない。」聖人は言った。
「当然だね、」とゴブリン。「あいつらを哀れに思うのは、あんたのつとめさ。ねずみのお粗末なくらしが終了ってことにでもなったら、あんたはお役目を果たせまい。それじゃ、名誉職になっちまうさ。」
|  | 「世の中は捨てたものではないが」goodと言っているので、そのまま言い切ってしまってもよいように思えるのですが、いかがでしょうか。また最後のセリフですが、「当然だね」はもうすこし説明をしてあげてもよさそうです。唐突に感じられます。 | Step5 |
| 1137 | 小さな石の聖人とゴブリンは、お互いとてもうまくやっていました。ですが、違った視点から多くの物事を見ていました。聖人は博愛の精神の持ち主で、古風な見方をします。見ている限り、世界はすばらしいのですが、もっと良くなるのではないかと思いました。特に、教会に住むネズミたちが、ひどく貧しい暮らしをしているとあわれんでいました。反対に、ゴブリンは知っている限り、世界は悪いものだが、ほうっておくのがいいという意見でした。教会のネズミたちは、貧しくしているのが役割だと言うのです。
「みんな同じじゃないですか。」と、聖人が言いました。「私は、彼らをとてもかわいそうに思うのです。」
「もちろん、そうだろうよ。」と、ゴブリンが言いました。「あいつらをかわいそうに思うのが、あんたの役目だからな。もし、あいつらがあわれでもなんでもなくなったら、役目を果たすことができないだろうな。あんたは、ヒマをもてあますことだろうよ。」 |  | 「博愛の精神の持主で、古風な見方をします」このin an old-fashoned wayは、博愛主義者にかかるのではないでしょうか?「みんな同じじゃないですか」?次のセリフにつながらないように思います。ここは「それでもやはり」という意味でしょう。 | Step1 |
| 1033 | 小さな石の聖人とゴブリンはたいていのことで意見が合わないが、馬は合う。聖人は昔ながらの博愛主義者で、彼の見るところ、この世は良いところだが改善の余地もある。ことに悲惨なほど恵まれない境遇の教会のネズミたちには彼は同情的だった。一方、ゴブリンに言わせれば、この世は悪いところだが、改善せず放っておけばよいのだ。教会のネズミは恵まれない境遇にいるのが役回りだ。
「そうはいっても」聖人がいった。「わしは連中が哀れだ」
「あんたはそうだろうよ」ゴブリンがいう、「哀れと思うのがあんたの役回りだ。連中が哀れでなくなったらあんたは自分の役目が果たせない。仕事がなくなっちまう」 |  | 「たいていのことで意見が合わない」そうでしょうか?ものの見方が違うと言っているだけでは?最後のセリフのなかで、「連中が哀れでなくなったら」とありますが、ここはpoorの意味をもうすこし具体的にとったほうがよさそうです。 | Step1 |
| 1067 | たいていのことに意見が食い違ったが、それでもその小さな石の聖者とゴブリンはとても仲がよかった。聖者は旧式の博愛主義者、世界は善であるというのが彼の見解で、改良の可能性があると思っていた。惨めなほど飢えている教会の鼠のことを特に哀れんでいた。一方ゴブリンは世界は悪であるとうそぶき、そんなことは放っておけばいいと公言していた。飢えているのが教会の鼠の役割なのだ。
「それでもなお、私は彼らがかわいそうだと思う。」と聖者は言った。
「もちろんあんたはそうさ」とゴブリンは言った。「あいつらを哀れに思うのがあんたの役割だ。もしあいつらが飢えているのをやめたりしたら、あんたは自分の役目を果たせない。お飾りになってしまうね。」
|  | 「公言していた」とまで訳さなくてもよいのではないでしょうか? | Step2 |
| 0500 | 小さな石の聖者とゴブリンは、お互い物の考え方に相違こそあれ、いたって気の合ういい友達でした。聖者は昔風の博愛主義者で、世の中は善良な所、しかしもっと改善の余地ありという見かたをしていました。とりわけ、可哀想なくらい貧乏な教会のネズミに対し哀れみを持っていました。その反面、ゴブリンは、世の中は悪い所、それでも、そのまま放っておくのが賢明というのが見解でした。教会のネズミにしても、貧乏なのがネズミの役割なのです。「そうかもしれないが」と聖者はいいました。「可哀想なのは可哀想なのだ。」「もちろん、そうでしょうよ」とゴブリン、「可哀想に思うのが君の役目なんだから。もしネズミが貧乏のまま放っておかれたら、君の役目はなくなってしまうからね。そしたら君は閑職の身だ。」 |  | 「もしネズミが貧乏のまま放っておかれたら、君の役目はなくなってしまうからね」ネズミが貧乏なままだったら、聖人の役目は「ある」のでは? | Step2 |
| 0960 | 小さな石の聖人とゴブリンは、たいへん仲が良かったのだが、物の見方はことごとく違っていた。聖人は古風な博愛主義者で、今の世の中に満足してはいたが、もっと良くすることが出来るかもしれないと思っていた。とりわけ、惨めなほど貧しい教会のねずみに同情していた。一方、ゴブリンは、今の世の中に不満足だったが、そのままにしておけばよいという意見だった。教会のねずみは貧しいのが役目だ。
「そうはいってもね」聖人はいった。「本当に気の毒なんだよ」
「もちろん、君はそう思っていいのさ」ゴブリンはいった。「ねずみたちをかわいそうに思うのが君の役目だからね。もしねずみたちが貧乏でなくなったら、君は役目を果せないじゃないか。聖人がただの名誉職になってしまうよ」
|  | 「満足」「不満足」と対比されていますが、ここは聖人とゴブリンの感情ではないですよね? 意見は意見でも、この世が善きものか悪しきものかという話をしていると思います。 | Step5 |
| 1363 | 小さな聖人の石像と悪鬼ゴブリンは、とても気が合う仲だったが、物の見方はそれぞれ違っていた。 聖人は古風な慈善家で、彼から見た世の中は幸福だが改善出来るかもしれないと思っていた。 とりわけ、みすぼらしく貧しい教会に住むネズミたちの事を哀れんでいたのだった。その一方でゴブリンはこの世は知る限りろくでもない。しかし、ほっとくのが良いだろうと考えていた。教会に住むネズミたちの事は、貧しくなる事が役割だ。
“それでもやはり・・、私はネズミたちが可哀相でならない”と聖人は言った。
“もちろんそうでしょう。ネズミ達を哀れむ事があんたの役目だからね。もしネズミ達が貧しくなる役目を放棄したら、あんただって役割を果たせなくなるんだ。あんたは聖職給だろう。”とゴブリンは言った。
|  | “それでもやはり・・、私はネズミたちが可哀相でならない” 余韻を表すときには、「……(三点リーダー)」がよく使われます。でも、ここで必要かなぁとも思うのですが...また「“”」ではなく「」にしてくださいね。 | Step1 |
| 0338 | その小さな聖人とゴブリンは、ものごとを違う角度から考えることが多かったが、仲良くやっていた。聖人は古い考え方をする慈善家である。世界は自分の見る限りよい世界であり、もっとよい世界になるかもしれないと考えていた。特に、教会にいるみずぼらしくて貧しいネズミのことを哀れんだ。一方、ゴブリンは、世界は自分の知る限り悪い世界で、それでもそのままにしておくのがよい、と考えた。かわいそうなのは、教会にいるネズミの役割なのだ。
「同じことだ」と、聖人は言った。「ネズミたちがとてもかわいそうだ」
「そう思うだろうよ」と、ゴブリンが言う。「そいつらをかわいそうに思うのがお前の役割だからな。ネズミたちが貧乏から抜け出したら、お前は役割を果たせない。名誉職になっちまうんだよ」
|  | 「かわいそうなのは、教会にいるネズミの役割なのだ」でしょうか? poorであることが役割で、これは後に「餌を与えよう」という話につながっていきいます。このへんの流れがうまくつながるように工夫しましょう。 | Step2 |
| 0836 | 小さな聖人とゴブリンはと言えば、とても仲よくやっていた。けれども物事の捉え方はことごとく違っていた。聖人は先人から学んだとおりの博愛主義者であり、彼の目からするとこの世は善であった。でも改善の余地はあるかもしれないと考えていた。とりわけ、ここに住みついた鼠に同情を寄せていたのだ。彼らは貧しさゆえにとても貧弱だった。一方ゴブリンはこう考えた。彼の理解からすればこの世は悪である。でも放っておいた方がいいのだ。ここのねずみたちが貧しいのはそれが役目だから。
「そうだとしても私には気の毒でならない」と聖人は言った。
「そうだろうね。情けをかけるという役目を果たしているからさ。鼠が貧困から脱出したら、その任務を全うできなくなる。それじゃ聖人といったって名ばかりだ」 |  | 前半部分、なんとなくボツボツと途切れてしまうように感じられます。また、「先人から学んだとおりの」=「昔ながらの、古風な」でしょうか。博愛主義を先人から学ぶとは? ご一考ください。 | Step1 |
| 1126 | 小さな石の聖人とゴブリンは大の仲良しだったけれど、ものごとに対する考え方には大きな隔たりがあった。聖人は昔かたぎの博愛主義者だった。彼にとって世の中は善きもので、さらによくなる可能性のあるものだった。ひとつ例をあげるなば、聖人は教会の貧しくみずぼらしくい小ネズミたちのことをとても憐れんでいた。一方、ゴブリンはといえば、世の中は悪しきものであり、何とかしようなどと考えずにほうっておく方が賢明と考えた。教会の小ネズミたちが貧しいのは、それが彼らの役割だから、と言うのだった。
「そうは言ってもね」と聖人はゴブリンに言う。「小ネズミたちがとても可哀想なんだ」
「そりゃそうだろうね」とゴブリンが答える。「彼らを可哀想に思うのがきみの役割だからね。もしやつらが貧しさから抜け出したなら、きみは自分の役割が果たせなくなってしまう。そうすりゃ開店休業になるだろう」
|  | 「例をあげるなば」「みずぼらしくい小ネズミ」など誤字脱字にも注意しましょうね。開店休業は、聖堂という場所を考えるとちょっと唐突かもしれません。 | Step1 |
| 0099 | 小さな聖人とゴブリンは、たいがいのことについて異なる見方をしていたにもかかわらず、とても馬が合っていた。聖人の方は、古くさいぐらいの博愛主義者で、その考えによると、世の中は善ではあるが、まだ改善の余地があるかもしれない、と思っている。特に、目も当てられないほど貧しい、教会のネズミを気の毒に思っていた。一方のゴブリンは、世の中は悪だと信じて疑わず、そうは言っても余計な手出しはすべきではない、という意見の持ち主だ。教会のネズミが貧しいのは、彼らが本来果たすべき役割なのだ、というのである。
「それでも」と聖人は言う。「やはり、ネズミたちをとても気の毒に思うよ。」
すると、ゴブリンが答える。「それはそうだろう。あいつらを気の毒がるのは、お前さんの務めだからな。仮に、ネズミが貧しくなくなってしまったりすると、お前さんは自分の務めを果たせないだろう。そうなると、名ばかりの仕事で、暇をもてあます羽目になるわけだ。」
|  | 「そうなると、名ばかりの仕事で、暇をもてあます羽目になるわけだ」かえって意味がわかりづらくなってしまったようです。読者の立場で読んでみると、どうでしょうか? それに、もっとすっきりできそうですよ。 | Step1 |
| 0925 | 物事に対する考え方はほとんどの場合異なっていたけれど、その小さな石彫りの聖人と小鬼は、お互いにとても仲良くやっていた。聖人は昔ながらの流儀の慈善家であった。彼の目に見えているとおり、世界は素晴らしいものだが、まだ改善の余地があると考えていた。とりわけ、教会に住む哀れなほど貧しいネズミたちには同情を寄せていた。一方の小鬼は彼の知見に基づいて、世界は理不尽なものだが、そのままにしておくのがよいという意見を持っていた。教会のネズミは、貧しいことがその役目なのだ。
「それでも」聖人は言った。「私はネズミたちのことを大変気の毒に思うのだよ」
「もちろんそうだろうさ」小鬼が言った。「ネズミたちに同情するのが君の仕事だからね。奴らが貧乏でなくなったら、君は自分の役割を果たせなくなっちまう。無駄飯食らいになるってことさ」 |  | 「世界は理不尽なものだが」理不尽とbadとは、すこし意味合いが違ってくるように思うのですが、いかがでしょうか。また「無駄飯食らい」は言い過ぎかもしれませんね! | Step3 |
| 1375 | 小さな石の聖人とゴブリンは、お互い仲良く暮らしていたが、物事の見方が違っていた。聖人は、古風な博愛主義者だった。世の中は、彼が見ている通り、善良だが改善してもいいと考えていた。特に彼は教会に住むネズミたちをかわいそうだと思っていた。彼らは惨めなくらい貧乏だ。一方、ゴブリンは、彼が知っている通り、世の中はダメだが、放って置いた方がいいという見方だった。教会のネズミたちが貧しいのは彼らの役目だ。
「やはり、彼らはかわいそうだよ」と、聖人は言った。
「もちろん君はそう思うだろう」と、ゴブリンは言った。「君が彼らをかわいそうだと感じるのは君の役目だ。彼らが貧乏であることを免れることができたら、君の役目が果たせなくなる。君は『顧問』であるべきだ」
|  | 「君は顧問であるべきだ」意味がちょっとわかりにくいです。ここでは、…であるべきだという話をしているのではなく、単に、あなたの役目がなくなってしまいますということを言っています。 | Step1 |
| 0050 | 小さな聖人の石像と悪鬼のゴブリンは、ほとんどの物事に対して違った見方をしていましたが、とても気が合っていました。聖人のほうは、昔風の博愛主義者でした。この世は、自分で見たとおり、良いものだと思っていましたが、もっと良くなるかもしれないとも思っていました。聖人は、とりわけ、教会にいるネズミを気の毒に思っていました。ネズミがひどくみすぼらしかったからです。反対に悪鬼のゴブリンのほうは、自分で分かっていたように、この世は悪いもので、そのままにしておいたほうがよいという考えでした。ネズミがみすぼらしいのは、教会のせいだと思っていたのです。
「それでも、ネズミがとてもかわいそうだよ」聖人が言いました。
「もちろん、そう思うだろう。ネズミをかわいそうに思うのはあんたの役割だからな。かわいそうでなくなっちゃたら、あんたは役割を果たせなくなっちゃうからな。そうなったら、あんたの牧師職も名ばかりになってしまうよ。」ゴブリンが答えました。
|  | 「ネズミがみすぼらしいのは、教会のせいだと思っていたのです」このfunctionを大切にしましょう。聖人のfunctionとも使われていますし、物語の最後にも現れます。あと「牧師職」ではないのでは...? | Step1 |
| 0497 | 小さな聖人像と小鬼の友人づきあいは大分うまくいっていた。ただ、ものの見方はまったくと言っていいほど違っていた。聖人は古典的な慈善家で、世の中を善いものだと見ていたが、さらに良くなる可能性もあると考えていた。彼はとりわけ、教会に住むみすぼらしく痩せこけたネズミらを哀れんだ。一方の小鬼は世の中を悪いものだと認識していたが、それでも手を加えない方がよいという見解だった。教会のネズミがひもじいのは、それが彼らの役割だからだ。
それでも、と聖人は言う。「やはり彼らは気の毒だ」
「君がそう感じるのは当然さ」と、小鬼。「彼らを気の毒に思うのが、君の役割なんだから。もしも彼らが飢えるのを辞めたら、君は君の役割を果たせなくなってしまう。開店休業だよ」 |  | 「それでも、と聖人は言う」とされていますが、そうするなら、次のセリフとつづけてしまったほうがよいと思います。「開店休業」は、ちょっと唐突にすぎますね。 | Step3 |
| 0845 | 小さな聖者の石像とゴブリンは仲が良かったが、、ものの考え方はかなりと違っていた。聖者は古風な博愛主義者で、この世の中はよいことにあふれているけれど、もっとよくなる余地が有ると考えていた。特に聖者は教会に住むネズミたちをとても気の毒に思っていた。ネズミたちは惨めなほど食べるものに困っていた。その反対にゴブリンは、この世は悪いことにあふれているけれど、そのままにしておくべきだと思っていた。教会のネズミたちは食べ物に困るのがその役割なのだ。
「それでもやはり」と聖者は言った。「私はネズミたちを気の毒に思う。」
「そりゃどうだろうとも」とゴブリン。「ネズミたちを気の毒に思うのがあんたの役割なんだからな。もしあいつらが食べ物に困ることがなくなったら、あんたは役割が果たせなくなっちまう。あんたは仕事にあぶれるわけだ。」
|  | 「あんたは仕事にあぶれるわけだ」聖人は、仕事をしなければいけないという立場ではないですよね。ただ、お役目がなくなってしまう、ということを言っているのだと思います。 | Step3 |
| 1305 | 小さな聖人の石像とゴブリンは物の見方は全然違ったにもかかわらず、彼らはとても上手くやっていました。
聖人の像は昔ながらの慈善家でした。 彼は、彼の見るところこの世のものは善良だが、もっと良くなってもよいものでした。
特に彼は赤貧洗うがごとき教会の鼠たちに同情しました。
ゴブリンは一方、彼の知るところではこの世のものは出来が悪いが、そのままにしておいたほうがよいという意見でした。
それは貧しい教会の鼠たちの役割でした。
「それでも」聖人の像は言いました。
「私は、鼠たちが本当に気の毒だと思います。」
「もちろんあんたならそうだろう」とゴブリンは言いました。
「あいつらを哀れに思うのはあんたの役割だからな。もしあいつらが貧乏になるのをやめたら、あんたは職務を全うできない。
名ばかりの聖人になるだろうな。」 |  | 「赤貧洗うがごとき」このようなクリーシェ(常套句)は、なるべく使わないほうがよいのではないでしょうか。ときには効果的に使えるときもありますが... | Step1 |
| 1402 | 小さな石像の聖人とゴブリンは考え方こそ違っているものの、仲良くやっていた。聖人は古めかしい博愛主義者で、世界はこの目で見るように良いところで、ただ改善の余地はあると考えていた。とりわけ協会で暮らす、悲惨なほど貧相なねずみ達を哀れんでいた。ゴブリンは一方で、世界は知ってのとおり悪いところで、ただそのままにしておくべきだという意見だった。教会のねずみが哀れなのも、それがねずみの役目なのだと。
「いずれにしろ」聖人は言った。「私はねずみ達を気の毒に思うよ」
「もちろんそうだろうよ」ゴブリンは答えた。「ねずみに同情するのは、おまえさんの役目だからさ。もしねずみがみすぼらしくなくなったら、おまえさんは役目を果たせない。閑職さ」
|  | 「この目で見るように」「知ってのとおり」この文の構成もちょっとわかりづらいのですが、意味的にいかがでしょう?「協会」→「教会(聖堂)」ご注意を! | Step1 |
| 1115 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、互いにとても仲よくやっていた。もっとも、彼らはほとんどのことを違う観点から見ていた。聖人は保守的な博愛主義者だった。つまり、彼の考えでは、世界は素晴らしいものであるが、よりよくなるだろうと信じていた。そしてとりわけ、ひどくかわいそうな、教会にいるねずみに同情を寄せていた。一方、ゴブリンは、彼の考えでは、世界はよくないものであり、しかしそのままにしておくのがよいという考えだった。つまり、かわいそうなことが教会のねずみの役割だというのである。
「やはり、私はねずみたちがとても気の毒だと思います」聖人が言った。
「もちろん、君はそう思うさ」と、ゴブリン。「ねずみを気の毒に思うのが君の役割なんだから。ねずみがかわいそうでいることをやめたら、君は自分の役割を果たせなくなるだろう。そしたら君は暇になってしまうだろうね」 |  | as he saw、as he knewを「彼の考えでは」とされていますが、それぞれ別の意味がありそうです。一応、分けておいたほうがよいのではないでしょうか。 | Step3 |
| 0398 | ほとんどの事柄について違った見方をしていたけれども、小さな聖人とゴブリンはとても上手くやっていた。聖人は昔からそうであるように、慈悲深く、世の中は良いところであり、さらにもっと良くなるだろうと思っていた。特に教会のネズミがやせ細っているのを気の毒がっていた。ゴブリンといえば、まったくその逆で、世の中はひどいところであり、余計なことをしないほうがいいと考えていた。教会のネズミがやせ衰えているのもそういう役目を負っているからだと。
聖人は言った。
「やはり私は彼らを気の毒に思う。」
ゴブリンは言った。
「そりゃそうだろうよ。奴らを気の毒がるのがあんたの役目なんだからさ。もし、あいつらがみすぼらしくなくなったら、あんたの出番なんてなくなっちゃうじゃないか。お払い箱になっちまうだろうよ。」 |  | 「昔からそうであるように」ではなく、このin an old-fashoned wayはphilanthropistにかかっているのではないでしょうか。また、この文だと「世の中は良いところであり…」と慈悲深く思っているようにもとれます。「お払い箱」にはならないのでは...? | Step1 |
| 1254 | 聖人とゴブリンは割にうまく付き合っていたが、両者の物の見方は全くといっていいほど異なっていた。聖人は昔風の慈善家で、彼が見るところ、この世は素晴らしく、更によくなり得るものである。とりわけ、彼は聖堂にいるひどく貧しいネズミに同情を寄せていた。一方ゴブリンが知るところ、この世はひどいものだが、何もしない方がまだましである。貧しさは聖堂のネズミ達の性分なのだ。
「それでも」と聖人は言った。「やっぱり彼らは可哀相ですよ」
「お前さんはそう思うだろうよ」ゴブリンは言った。「それがお前さんの本分だからな。ネズミ達が飢えをしのいでしまったら、お前さんは自分の役割を果たせなくなってしまう。閑職というわけだ」 |  | functionを「性分」「本分」とされています。ここは統一した方が効果的なのではないでしょうか。ゴブリンの現実的な性格が現れているところだと思います。 | Step3 |
| 0712 | 石でできた小さな聖者と悪鬼は、ほとんどの物事にそれぞれ違った見方をしていたが、一緒にとてもうまくやっていた。聖者は昔ながらの慈悲深い人だった。この世は、自分が目にしているところでは善きものであるけれども、さらに善くできるだろうと考えていた。特に教会に住んでいるねずみ達を可哀そうに思っていた。惨めなほど貧しかったのだ。悪鬼のほうは、逆にこの世は自分が知っているところでは悪しきものであるけれども、そのままほっておいたほうがよいという考えだった。貧しいことが教会のねずみ達の役目なのだ。
「そうはいっても、とても可哀そうに思う」と聖者は言った。
「そう思うのがもちろんだ」悪鬼は言った。「可哀そうに思うのがお前の役目だからな。貧しくなくなるようなことがあれば、お前の役目を果たせなくなって、名ばかりの聖者になるだろうよ」 |  | 「自分が目にしているところでは・・・」「自分が知っているところでは・・・」の文が冗長に感じられました。「名ばかりの聖者」はいいですね! | Step2 |
| 1409 | 小さな聖者と小鬼とは、たいていの場合、物の見方は異なるものの、妙に馬が合うところがあった。聖者は、古風な博愛主義者だった。彼の知る限り、世界は善であり、向上していくものだと思っていた。とりわけ、教会のネズミは痛ましいほど惨めであり、彼はそのことを哀れんでいた。一方、小鬼はというと、現に世界は悪であり、成り行きに任せればいいという意見だった。哀れであることが、教会のネズミの役割だというのである。
聖者が言った。「たとえそうであったとしても、それではやはりネズミが気の毒でなりません」
小鬼が言い返した。「無論、おまえさんはネズミに同情するさ。それがあんたのつとめなんだから。もし、哀れでなくなってみろよ。そうなりゃ、おまえさんの役目は果たせないってことになるんだぜ。まあ、聖者とは名ばかりってことになるだろうね」
|  | 「妙に馬が合うところがあった」のでしょうか...「とてもうまくやっていた」という意味からは、すこしズレてきてしまうようにと思えるのですが... | Step1 |
| 1425 | 小さな彫刻の聖人とゴブリンは、ほとんどの物事を違った観点から見ていたが、それでもとてもうまくやっていた。
聖人は、オールドファッションな博愛主義者で、世の中を見たとおりに、いい世の中だと考え、そしてもっと良くなると考えた。
特に彼は、協会に住むみすぼらしく哀れなネズミ達に同情した。
一方、ゴブリンは、彼の知るとおり、悪い世の中で、放っておいた方が良いと考えた。
協会のネズミ達が哀れなのは、それが彼らの役目だからだ。
「それでもやはり、」聖人は言った。「彼らがとてもかわいそうだ。」
「もちろん君はそう思うだろう。」ゴブリンは言った。
「彼らを哀れむことが君の役目だ。彼らが哀れでなくなったら君の役目を果すことができない、君は閑職になってしまうだろう。」
|  | 「オールドファッションな」ここも和語に訳してください。読んだ人に考えさせないような訳にしましょう。前半部分が、ボツボツと途切れるように感じられました。 | Step1 |
| 1224 | 小さな石像の聖人と小鬼とは大の仲良し。でも、二人の物の見方は異なるのが常でした。聖人は古風なタイプの慈善家です。世界はもともと良いものであり、もっと良くなり得るというのが彼の考えでした。彼は、とくに教会ネズミたちをあわれみました。悲惨なくらいに貧しかったからです。他方、小鬼の考えはちがいます。世界は本質的に悪いものであり、放置してしかるべきものである。教会ネズミたちが貧しいのは、それがネズミたちの果たすべき役割だから――というのが小鬼の意見でした。
「だとしてもね」聖人は言いました。「ぼくはネズミたちがとても気の毒だな」
「そりゃ君ならね」小鬼は言いました。「気の毒に思うのが君の役目なんだから。もしもネズミたちが貧乏でなかったら、君には果たすべき務めがなくなる。窓際族になっちゃうからね」 |  | たとえば「小さな石像の聖人と小鬼とは大の仲良し」ですが、このような表現は子供向けの童話やおとぎばなしならよいと思いますが、この短編小説にはどうでしょう?また、体言止めやダッシュはどうしても必要な場合のみ使うようにしましょう。 | Step1 |
| 0672 | 小さな石の聖人とゴブリンはとても仲がよかったのですが、ほとんどの物事を違う観点から見ていました。聖人は昨今では稀な博愛精神の持ち主でした。彼は、見たところ世界は申し分がないのだが、さらに良くできるだろうと思っていました。特に、教会に住み着いているネズミたちがひどく貧しいことを哀れに感じていました。一方、ゴブリンはといえば、世界は不完全だと分かってはいるが、そのままにしておく方がいいという意見の持ち主でした。教会のネズミが貧しいのも、そういう役割を負っているからということなのです。
「私は全ての者に等しく」聖人は言いました。「憐れみを感じるのだよ」
「そりゃあそうでしょう」ゴブリンは返しました。「あなたは他を憐れむという役割をお持ちなんですからね。もし誰もが貧しさから抜け出すことになったら、あなたはご自身のお役目を果たせないじゃないですか。お閑になりますよ」 |  | 「私は全ての者に等しく」ではありませんね。哀れみを感じるのは、for themであって、ネズミに対してです。all the sameは「それでもやはり」でよいと思います。 | Step2 |
| 0281 | 小さな石の聖人と小鬼は大変仲が良かったのですが、物事の見方は全く違っていました。聖人は、古いタイプの慈善家で、彼からすると世界というのは良い所ではあるが、改善すべき点があると考えていました。特に大変貧しい教会の鼠のことを気の毒に思っていました。一方で、小鬼は、世界というのは悪い所ではあるが放っておいても良くなってくると考えていました。教会の鼠が貧しいのは、そういう役割なのだというのです。
「それでも、可哀想に思えるんだ」と聖人は言いました。
「もちろん、そうだろうとも」小鬼は言いました。「可哀想に感じるというのが君の役割だからね。彼らが貧乏から抜け出してもそれに変わりはないよ。君は閑職のままさ」 |  | 「放っておいても良くなってくる」のではなく、放っておけばいいと考えています。また、「彼らが貧乏から抜け出したら」変わりはないのではなく、役目がなくなってしまうのです。had better、couldn't fulfilに注意してください。 | Step2 |
| 0772 | この小さな石の聖者と小悪鬼はとても仲がよかった。大方のものの見方は互いに違っていたのにおかしなものである。聖者の方は古式ゆかしい博愛主義で、その見立てによれば、この世は善であった。しかし、聖者はもっと善くなってほしいと願っていた。なかでも教会のネズミらが不憫でならなかった。みじめまでの貧相ぶりだ。一方、小悪鬼の知るところによると、この世は悪だった。しかしそれでも、なるに任せていればよい。かのネズミらは貧相であることが仕事なのだ。
「それでもやはり、気の毒でならない」と聖者は言った。
「そりゃそうだろうよ。やつらをあわれむのが、あんたの仕事だ。やつらが貧相でなくなったら、仕事にならないからな。閑職ってやつだ」
|  | 「おかしなものである」とは原文にはありません。訳者の感想のようなことは入れてはいけません。この原文を読んだ人によって、さまざまな感想があると思います。ある一定の方向づけをしかねない訳語は避けるべきでしょう。 | Step2 |
| 1399 | 石でできた小さな聖人と悪魔は、とても仲良くやっていたが、物の見方がことごとく違っていた。聖人は昔ながらのやり方をする慈善家だった。彼が見る世界は素晴らしいものだと思っていたが、よりよくできるかもしれない、とも考えていた。特に、どうしようもなく貧しい、教会のネズミたちを哀れんだ。一方で悪魔は、彼が知る世界は、ひどいものだと思っていたが、そのまま放っておいたほうがいい、と考えていた。貧しくあることは協会のネズミたちの役割だった。
「やっぱり」聖人が言った。「ネズミたちがとてもかわいそうだ」
「もちろん、君はそう思うだろうさ」悪魔が言った。「ネズミたちをかわいそうに思うことが、君の役割なんだから。あいつらが貧しくあることをやめたら、君は自分の役目を果たせなくなってしまう。給料どろぼうになっちゃうよ」
|  | 「悪魔」という訳は避けたほうがよいのではないでしょうか。悪鬼、小鬼など、他に代わる訳語がありますから...また、「給料泥棒」とまですると、読者に考えさせてしまうかもしれません。 | Step1 |
| 1379 | 小さな聖人とゴブリンはお互いよく知っていたが、ものの見方は全く違っていた。聖人は昔ながらの博愛主義者で、つまり彼の世界観は世界というものは見たままの素晴らしいものであり、良くなる可能性を秘めたものだ、というものだった。彼はとりわけみすぼらしく貧しいねずみに哀れみを注いでいた。反対にゴブリンは、世界は彼の知っているとおり悪いもので、まして良くなるものではない、と考えていた。ねずみが貧しいのは教会での仕事なのだ。
「それでもやはり」聖人は言った。「気の毒なものだよ。」
「そりゃそうでしょう」ゴブリンは言った。「それがあなたの仕事なんだから。もしもねずみたちが貧乏じゃなくなったらあなたの仕事はなくなっちまいます。暇になるでしょうねえ。」 |  | 「ねずみが貧しいのは教会での仕事なのだ」いかがでしょうか。似たフレーズが物語の最後にも出てきます。仕事とは、すこし違うように思えるのですが... | Step1 |
| 1273 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、ほとんど全ての事に対して違った価値観を持っていたが、その関係は随分と上手くいっていた。聖人像はむかし気質の博愛主義者で、自分が目にしているこの世界は素晴らしいものであり、そしてさらに良くなるだろう、という考えを持っていた。そしてとりわけ、どうしようもないほど弱々しい聖堂のネズミたちに哀れみを感じていた。一方ゴブリンは、自分が知っているこの世界はろくでもないものであり、放っておくのが得策だ、という意見だった。聖堂のネズミたちは貧しくあることが役目なのだ、と考えていた。
「そうだとしても」聖人が言った。「やはり彼らのことをとても不憫に思う」
「それはそうだろう」ゴブリンが言った。「あいつらを憐れむのがお前の仕事なのだからな。あいつらが貧乏を辞めてしまったら、お前は役目を果たすことができない。つまり閑職に追いやられるというわけだ」 |  | 「どうしようもないほど弱々しい」「ネズミたちは貧しくあることが役目」ここは両方ともpoorですが、きちんと意味がつながるような訳だといいですね。 | Step2 |
| 1244 | 小さな聖人とゴブリンは仲はよかったが、物事の考え方はお互い全く違っていた。聖人は昔かたぎの慈善家であった。彼が見る限り世の中は申し分ないが、もっと変えられるかもしれないと考えていた。特に彼は教会に住むみずぼらしいネズミ達を哀れんでいた。一方ゴブリンはというと、彼が知る限りでは世の中はひどいものだが、それはそれでそのままの方がよいという考えだった。かわいそうな立場でいることがネズミ達の役目であると考えていた。
「みんな平等だよ」聖人は言った。「ネズミ達が本当に気の毒だ」。
「もちろん君はそう思うだろうな」ゴブリンは言った。「ネズミ達を哀れむことが君の役目なんだから。もしやつらが哀れんでもらえない立場になれば、君は自分の役目を果たせなくなる。君は名前ばかりの閑職になるってわけだ」。
|  | 「みずぼらしいネズミ達」(みすぼらしい、ですね)だけでしょうか? miserably poor、とくにpoorは後の話につながる大切な部分です。また「かわいそうな立場」だけでは、なぜ聖人が哀れむのかがわかりません。「貧しくて」食べ物がないからですよね。 | Step1 |
| 0023 | 小さな聖人の石像とゴブリンとは大変仲が良かったが、ものの見方はたいてい異なった。聖人は昔ながらの慈善家と言えた。世の中は見る限り善良ではあったが、もっと良くなる余地があると考えていた。とりわけ、大聖堂に棲むネズミがひどく飢えているのを哀れんだ。一方ゴブリンは、己の知る世の中は邪悪だが、そのままで良いという意見だった。教会にいるネズミと言えば困窮するのが役回りだ。
「そうは言っても、気の毒でならないのだ」と、聖人は言った。
「そりゃそうさ」とゴブリンが言った。「あいつらに同情するのがお前の役回り。ネズミが飢えなくなったら、お前はその務めを果たせないぞ。それじゃ無任所聖職だ」 |  | 「世の中は善良であったが」という言い方はするでしょうか...やはり善良という言葉は人に対して使うように思えます。「無任所聖職だ」ちょっとわかりにくいですね。 | Step1 |
| 1383 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、異なる視点で多くの物事を見ていたが、とても仲は良かった。聖人は時代おくれの博愛主義者だった。彼は見たままに世界は良いものだ、しかし、改善できるかもしれないと思った。特に彼は、みすぼらしく貧乏な教会のねずみをかわいそうに思った。一方ゴブリンは、知ってのとおり世界は悪いものだ、しかしそのままにしておいた方がよいだろうという考えだった。教会のねずみは貧しくあるのが役目なのだと。「すべては同じである」聖人は言った。「ねずみ達を本当に哀れに思う」と。「もちろん君はそう思うだろう」ゴブリンは言った。「やつらをすまなく思うのが君の役割さ。やつらが貧乏をやめてしまったら、きみは役目を果たせなくなるだろうよ。それが君の仕事なのだから。」 |  | 「時代遅れの」はあまり良くない意味ですよね。そういう意味で使われている言葉でしょうか?「それが君の仕事なのだから」? むしろ、すべきお役目がなくなってしまう、ということを言っているのではないでしょうか。 | Step1 |
| 1197 | 小さな石の聖人と小鬼は、とてもうまくやっていましたが、物事の見方はかなり違っていました。聖人は古臭い博愛主義者で、見たところこの世の中は善だけれども、もっと良くすることができると考えていました。特に哀れなほど痩せた教会のネズミには同情していました。一方、小鬼は、知るところこの世界は悪だが、放っておいたほうがよいという意見でした。教会のネズミがやせているのも、そういうものだと思っていました。
「それでもやはり、とても可哀想だと思います。」
「もちろん、あんたはそう思うでしょうよ。」小鬼は、聖人に言いました。「ネズミに同情するのは、あんたらしいね。やつらのことを見て見ぬふりをすることは、あんたの気質には合わないだろうな。まあ、閑人なんだよね。」
|  | 最後のセリフ、もう一度、ご検討を...一度、方向づけられてしまうと、なかなかそこから抜け出せないものです。また、ひとつひとつ丁寧に言葉を追っていくことも大切です。 | Step4 |
| 1309 | 小さな聖者の石像とゴブリンの仲はとても良かったのだが、大抵の場合は、まるで違ったものの見方をした。聖者はいわゆる博愛主義者で、自分にとっての世界は善であり、もっと良くすることができると考えていた。とりわけ、みじめなほどに貧乏な、教会に住むネズミのことを哀れんでいた。一方ゴブリンは、世界は悪であり、なるべく関わらないほうがよい、という意見だった。教会のネズミが貧しいのはネズミの責任、という考えだ。
「それでもやはり、可哀相なネズミたち」
「もちろん君はそう思うだろう。それが君の仕事だからね。ネズミが貧乏じゃなくなったら、君は自分の責任を果たせないだろう。閑職ってわけだよ」
|  | 「なるべく関わらないほうがよい」だと、悪いところだから、避けようとしているように感じられます。「放っておいたほうがいい」つまり、何も手出しをしないほうがよいということですよね。もう一工夫を。 | Step3 |
| 0959 | 小さな石の聖人と小鬼は、とても仲良く暮らしていました。とは言っても、それぞれの物の考え方は大部分のところでは異なっていました。聖人は昔ながらの考え方を持った慈善家で、見た通り世の中の基本は善であるが、さらに良くしていくことができるであろうと考えていました。とりわけ、教会に住む哀れにやせ細ったネズミに対しては深い同情を寄せていました。一方、小鬼はと言えば、見た通り世の中の基本は悪であるが、それはそれで構わないし変えるべきではないと考えていました。教会のネズミがやせ細っているのは、それなりに意味があるからだと。
「それにしても」聖人は言いました。「やせ細ったネズミたちがとても気の毒でね」
「そう思うのは当然だ」小鬼は言いました。「やせ細ったネズミを哀れむのは君の仕事だからね。もしネズミたちが太ってきたら、君は自分の仕事を失い、閑職の身となってしまうだろうよ」
|  | 「やせ細っている」poorをそう表現されていますが、「貧しい生活」=食べ物がない、とわかるような表現も入れておいたほうがよいと思います。 | Step3 |
| 0833 | 小さな石の聖人と悪鬼ゴブリンは、たいそう親しくやっていた。だが、ものの見方や考え方は、たいがいの場合違っていた。聖人は昔気質の慈善家で、世の中は見てのとおり善良なものだし、もっとよくすることができるのではないかと思っていた。そして、教会に住むネズミたちのことをことさらに哀れんでいたが、このネズミたちときたら、いつもひどく腹を空かせていた。一方のゴブリンは、世の中というものは知ってのとおり邪なもので、あるがままに放っておくべきだという立場だった。教会のネズミが哀れなのは、それが役目だからだ。
「そうはいってもやはり、あのネズミたちを思うと心が痛む」と聖人は言った。
「まあそうだろうさ。心を痛めるのがお前さんの役目だからな」とゴブリンが答えた。「ネズミどもが哀れな生きものでなくなったら、お前さんはお前さんの役目を果たせなくなる。無駄飯食いってわけだ」 |  | 「そして、教会に住むネズミたち……いつもひどく腹を空かせていた」意味的にはよいと思いますが、もうすこしすっきりできそうですね。「無駄飯食い」そこまで言ったらかわいそう(?)かもしれません! | Step7 |
| 0642 | 小さな石像の聖人とゴブリンはとても仲よく暮らしていた。物の見方、考え方はそれぞれ違っていたけれども。聖人は昔ながらの博愛主義者で、この世の中は聖人の見たところ良い状態なのだが、まだ改善できそうだと考える。そして聖堂にいるネズミたちは貧しくて本当にかわいそうだと特に心を痛めている。ゴブリンの方は、今の世の中は、彼の知っているとおり悪いものであるが、そのままにしておけばいい、という意見である。聖堂のネズミは貧しいというのが役割になっているのだというのだ。
「それにしても」と聖人。「本当にすまないと思うんです」
「それはそうだろう」ゴブリンは言います。「申し訳ないと考えるのがあんたの役割だから。ネズミがかわいそうでない状態になったら、あんたは役割をなくしてすることがなくなってしまう」 |  | sorryを「すまない」「申し訳ない」と捉えていますが、それでは意味がわかりにくいですよね。 物語の流れも考慮しつつ、訳語を選びましょう。 | Step1 |
| 1413 | 聖人とゴブリンの間柄は、物事に対する考え方は異なることが多いものの、決して悪くはなかった。聖人は古典的な博愛主義者で、彼は世間のことを「まだ改善の余地があるものの、基本的には良きものである」、と考えていた。例えば、彼は教会に住み着いてしまったがために、いつも食うや食わずの生活を送っているハツカネズミを、ことのほか哀れむのであった。一方、ゴブリンは世間のことを「全くひどいところで、もう放っておくしかない」、と考えていた。ゴブリンにしてみれば、「教会なんぞに住みついたネズミは食べ物にありつけなくて当然」、というわけである。
聖人「彼らは皆餓えている。本当に気の毒なことだ。」
ゴブリン「そりゃそうですね。やつらを気の毒がることが、あなたの「お仕事」でらっしゃいますから。それに、もしやつらが餓えることがなくなったなら、あなたはその「お仕事」が出来なくなります。それでは手持ち無沙汰というものでしょう。」
|  | 「教会なんぞに住みついたネズミは食べ物にありつけなくて当然」ここでは、functionという言葉も大切だと思います。聖人のfunction、ネズミのfunction。物語の最後にもこれに似たフレーズが出てきます。All the sameは「それでもやはり」ですね。 | Step1 |
| 1362 | 小さな石のセイントとゴブリンは、多くの場面で物の見方、意見は違っていたが、お互い仲良くやっていた。セイントは古風な慈善家タイプで、世界の人々は見るかぎり幸福だったが少しは良くなったのだろうと感じていた。特に教会のねずみはひどく貧乏な様を気の毒に思った。ゴブリンはその反面、世界の人々は、彼が知る限りでは不幸だが、ほっておくのが良いと考え、教会のねずみが貧しいのは仕方のないことだと思った。
“やっぱりねずみはかわいそうだよ”とセイントは言った。
“もちろん君はそう思うだろうね”とゴブリンは言った。気の毒に思う事が君の役目で、もし彼らが貧乏ではなくなったら、君は役目を果たす事ができなくなり、給料泥棒になるだろう。
|  | セイントは「聖人」や「聖者」など、読者にわかりやすい言葉に訳してくださいね。“”は「」にしてください。「慈善家タイプ」とは? 細かいところにも気をつけましょう。 | Step1 |
| 0525 | 聖人像とゴブリンはとても気のおけない間柄だったが、同じようなものの見方をすることはあまりなかった。聖人像は古風な慈善家だ。世界は美しいものだ、というのが聖人像の考え方だったし、彼の知る世界とはそういうものだったのだ。しかし、正すべきところもあると思っていた。教会のネズミたちが、ひどく貧しい生活をしていることが特に不憫でならなかったのである。一方のゴブリンは自らの経験から、世界とは醜いものだが、それでも醜いまま放っておけばよいのだと考えていた。貧しくしていることが教会のネズミに与えられた役割なのだ、と。
「そうは言っても」聖人像は言った。「かわいそうでならないんだよ」
「そりゃそうさ」ゴブリンはそれに答えた。「彼らを憐れむのがあんたの役目だからね。ネズミたちが貧乏から抜けだしたら、役目がまっとうできなくなるよ。閑職というやつだな」 |  | 「世界は美しいものだ」「世界は醜いものだ」という対比はどうでしょう...わたしはgoodとbadは、そのまま、善と悪という意味にとらえましたが... | Step1 |
| 0564 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、互いにうまくやっていました。もっとも、ほとんどの物事を違う観点で考えていましたが。聖人は昔ながらの博愛主義者でした。見た限り、ここの皆は善良で、もっと恵まれてもよさそうなのにと考えていました。とりわけ、教会にいるネズミをかわいそうに思っていました。みじめなほど生活に窮していたからです。一方、ゴブリンは、経験上、ここの連中はひどいやつらで、構わない方がよいと考えていました。教会のネズミが貧しいのは、そういう役割だからだと。
「やはり、ネズミが気の毒でならん。」と聖人は言いました。
「あなたがそう考えるのは当然です。」ゴブリンは続けます。「哀れに思うのは、あなたの仕事ですから。仮にネズミがひもじい暮らしをやめることがあれば、あなたは自分の職務を果たせませんよ。閑職状態になるでしょうね。」
|  | the world is goodといった場合、やはり「この世は善きところ」という意味になるのではないでしょうか。ここは二人の物の見方の違いを描写しているところなので、大聖堂のなかの世界だけでなく、「この世の中」を指していますね。 | Step5 |
| 1448 | 小さなセイントとゴブリンは、ほとんどのことを違う視点で見ていたもののとても仲良くやっていた。セイントは古いタイプの博愛主義者で、つまり世界は見たとおりのいい場所であるけれど、よりよくなるものだと思っていた。セイントはことのほか、哀れなほど貧弱な教会のネズミ達に同情していた。一方のゴブリンは、世界は見たとおり救いようのない場所で、しかも放っている方がいいのだと確信していた。ネズミ達が貧弱であることは、教会が教会であるための、欠かせない要素の一つなんだと。
「それでもやっぱりネズミ達は可哀想だ」とセイントは言った。
「もちろん君はそう思うさ。可哀想と思うことは君の役目なんだから。もしネズミ達が放っておかれたら、君はお役目を果たせないんだから。そんなおいしい仕事は君にはできないさ」とゴブリンが言う。 |  | 「放っている方がいいのだと」は「放っておく方がいいのだと」? 細かいところですが、どういう言葉を選ぶかはとても大切なことだと思います。もしかすると、数年あるいは十数年のこるかもしれない翻訳だと考えて、慎重に言葉を選びたいものです。 | Step1 |
| 0825 | 小さな聖人の石像とゴブリンは仲むつまじく暮らしていたが、ほとんどの物事を違った視点から見ていた。聖人像は昔ながらの慈善家で、見た通り、大聖堂の住人は良いが、もっと良くなるかもしれないと思っていた。特に、みすぼらしく貧しい教会ネズミを気の毒に思った。一方、ゴブリンは、知っての通り、大聖堂の住人は悪いが、そのままにしておいたほうがいいと思っていた。貧しいのは教会ネズミの職務であると。
「それでもやはり、教会ネズミがとてもかわいそうだ。」と、聖人像は言った。
「もちろん、君はそう思うさ。」と、ゴブリンは言った。「教会ネズミをかわいそうだと思うのは、君の職務だからね。もしあいつらが貧しくなくなれば、君は自分の職務を果たすことができなくなるのさ。君はほとんど仕事をしなくてもよくなる閑職になるってわけさ。」 |  | the worldは「大聖堂の住人」という意味ではなく、「世界」「この世」「世の中」という意味でよいでしょう。(意味は違いますが)「大聖堂の住人は良いが」「大聖堂の住人は悪いが」という表現は気になります。 | Step3 |
| 1361 | 小さな石の聖人像とゴブリンは異なった観点で多くの物事を考えていたが、大変仲が良かった。
その聖人は古風なやり方の慈善家で、彼は自分が見た世界は素晴らしい世界だが、それでもさらに改善して欲しいと考えていた。
とりわけ、彼は教会に住むひどく貧しいネズミ達を気の毒に思っていた。
これに対しゴブリンは、自分が知る世界はひどい状態ではあるが、何もせずにそのまま放っておくべきと考えていた。これが教会のネズミ達を貧しくさせる要因であった。
「やはり、私は彼らをとてもかわいそうに思う。」と聖人は言った。
「もちろんそうでしょうとも。彼らを気の毒に思うのは君の役割だ。もし、彼らが貧しくなくなれば、君は役目を果たすことができない。君は名ばかりの慈善家になってしまうだろう。」とゴブリンは言った。 |  | 「これが教会のネズミ達を貧しくさせる要因であった」そうではありませんね。ゴブリンがどう考えようと、ネズミたちはpoorなのです。それをゴブリンは、poorであることがネズミ達の役目だと言っています。 | Step1 |
| 1227 | 小さな石造の聖人と小鬼は、ほとんどの事物を違った観点から見ていたが、一緒にとても仲良くやっていた。聖人は保守的な考え方の博愛主義者で、世の中は彼が見たとおり満足のいくものだが、さらに改善されるべきかもしれないと思っていた。特にひどい貧乏暮らしの人を憐れんでいた。一方、小鬼は、世の中は彼が見たとおり、邪悪だが放っておくほうがいいと考えていた。貧乏な人は貧乏であることが職分なのだ
「それにもかかわらず、」と聖人は言った。「彼らを気の毒に思うのだ。」
「もちろん、あなたはそうでしょう。」と小鬼は言った。「彼らを気の毒に思うのがあなたの職分なのです。もし、彼らが貧乏でなくなったら、あなたはあなたの職分を全うできないでしょう。あなたは魂の救済ができない閑職につくことになるでしょう。」
|  | 「満足のいくものだが」「邪悪だが」聖人とゴブリンの世界観の違いを描写しているところなので、うまく対比させられるとよいな、と思います。 | Step2 |
| 1376 | 小さな石のセイントとゴブリンはとても仲がよかったが、たいがいのことで
意見のくい違いがあった。セイントは、古いタイプの博愛主義者で、彼が見たとおり、この世界は居心地がいいが、改善する余地があるかもしれないと考えた。特に彼は教会のねずみたちを哀れに思っていた。ねずみたちは惨めなほどひもじかったからだ。一方、ゴブリンは彼が知っている通り、この世界は居心地が悪いが、このままの方がよいという意見だった。教会のねずみはひもじくなる運命だったと。
「やっぱり」セイントは言った。「彼らがとてもかわいそうだよ」
「もちろんきみはそう思うだろうね」とゴブリンが言った。「彼らをかわいそうだと思うことが、きみの仕事なんだ。彼らがひもじくなくなれば、きみの仕事を全うできなくなるだろう。暇になってしまうよ」 |  | 世界が「居心地がいい」「居心地が悪い」としていますが、ここはもっとはっきりとgood、badの対比だと思います。「居心地がいい」だと、個人的な感想になりかねません。 | Step1 |
| 1166 | その小さな聖人の石像とゴブリンは、ほとんどこのことについて考え方が違っていたわりに、よくウマが合った。聖人は昔気質の博愛主義者的な考え方をする。だから、大聖堂は見たとおりに、見事なものだと思っていた。ただ、改装された大聖堂のことかもしれないが。とりわけ、聖人は、みずぼらしく貧弱な教会に住むネズミを哀れんでいた。
いっぽう、ゴブリンはというと、大聖堂については、知っているとおり、ひどいものだと思っていた。何も手をつけないままの大聖堂のほうがまだよかったと。教会のネズミが貧弱なのは、そういう役割なのだと。
「みんな同じ。ネズミたちはほんとうにかわいそうだ」と聖人は言う。
「もちろんお前さんはそう思うだろうよ。ネズミたちを哀れむのがお前さんの役割だからな。ネズミたちが貧弱でなかったら、お前さんは役割を果たさないってことさ。閑職にでも就くつもりかい?」とゴブリンは言った。
|  | 「閑職にでも就くつもりかい?」は唐突かもしれません。聖人はただ「かわいそうだ」と言っただけなのですから。 | Step2 |
| 1439 | 小さな聖人の石像とゴブリンは、おおかたの考え方が互いに異なるものの、とても仲が良かった。聖人は古臭い考えをした情け深い人だった。彼が思うには、大聖堂の世界は改善されたものなのかもしれないが、見る限りは善良なものなのだ。とりわけ、そこに住み着いている哀れでみすぼらしいネズミを気の毒に思っていた。ゴブリンはその逆で、彼の知る限り大聖堂の世界は邪悪なものであり、それでもあるがままにしておいたほうがいいと考えていた。住み着いているネズミはみすぼらしくあるべきなのだ。
「やっぱり」聖人が言った。「ネズミがすごくかわいそうだ」
「そりゃそうだろう」ゴブリンが言った。「そう思うことが君の役目なんだから。もしネズミがみすぼらしくなくなったら、君はその役目を果せなくなってしまう。いいご身分なもんさ」 |  | 「古臭い考えをした情け深い人だった」そうでしょうか?「古臭い」とは、いい意味ではありません。ここは、philanthropistにかかるのだと思います。博愛主義者でもよいのではないでしょうか。 | Step1 |
| 1293 | 小さな聖人の石像とゴブリンはあらゆるものに対して違う考え方をしましたが、とても気が合いました。聖人は昔ながらの考え方で慈善家でした。聖人は大聖堂の住人を見て、さらによくすることができるけれど、みな善良だと考えていました。特にひどく貧しい教会のねずみには同情していました。一方、ゴブリンは住人を知り、みな悪人だから一人でいる方が身のためだと思っていました。貧乏というのが教会のねずみの役割なのです。
「皆平等。ねずみがあまりにもかわいそうだ。」と聖人は言いました。
「もちろんあんたならそう思うだろうよ。」ゴブリンは言いました。「ねずみたちがかわいそうだと思うのがあんたの役割だからさ。あいつらが貧乏じゃなくなったら、あんたはあんたの役割を全うできなくなってしまう。閑職状態になるよ。」 |  | 「昔ながらの考え方で慈善家でした」意味がよくわからないようです。ここは、聖人が昔ながらの考え方をしていて、さらに慈善家だということを言っているのではないような気がします。 | Step1 |
| 0541 | 小さな石の聖人とゴブリンの二人は多くの面でちがって見えるけれどお互い非常に仲良しでした。聖人は昔流の古い考え方で、博愛主義者です。それは世の中を、見たとおり善に解釈したことです。しかし、前向きに考えていたはずです。特に教会の中のねずみたちのひどい貧しさに心を痛めていました。
その一方、ゴブリンは、彼が知るかぎり、世の中は悪であり、しかしそのままほうっておく方がいいのだというのです。教会のねずみは貧しいのがお決まりだというのです。
’すべては平等である’ 聖人は言います。’私は、あのねずみたちがかわいそうでならない’と。
’もちろん、あなたはそうするでしょうね。’ゴブリンは言いました。’彼らを哀れむのがあなたのお役目だからです。 もし彼らが貧しくなくなったら、あなたのお役目を果たすことができません。名ばかりのお仕事になりますよ。’と。 |  | ネズミのfunctionと聖人のfunctionの訳は統一したほうがよいと思います。物語の最後にもfunctionという言葉が出てきます。また、たとえば「それは世の中を、見たとおり善に解釈したことです。しかし、前向きに考えていたはずです」は意味がわかりにくいですね。読者に考えさせないような訳を心がけましょう。 | Step1 |
| 0997 | 小さなセイントとゴブリンは、ものの見方は違っていたけれど、とても仲良くやっていた。セイントは時代遅れの博愛主義者だった。彼は世界を自分が見た通りによいものだが発展しないもの、と考えていた。特に、教会のネズミはひどく貧しいと憐れんでいた。一方ゴブリンは、世界は自分が知っているように悪いものだと思っていたが、ひとりでによくなっていくものだと思っていた。貧しいのは教会ネズミの役目だと思っていた。
「いつもネズミたちはとてもかわいそうだと思ってるんだ」セイントは言った。
「もちろん、そう思うのは君の役目なのさ。やつらが放っておかれたら、君の役目を果たせないだろうよ。君は閑職に追い込まれてしまうだろうよ」 |  | 「発展しないもの」これは逆ですね。まだ発展(改善)の余地がある、と言っています。「もちろん、そう思うのは君の役目なのさ」ひとつの文にされてますが、「そう思うのは当然だろう」「彼らを哀れむのが君の役目なんだ」という意味が表せているでしょうか? | Step1 |
| 1243 | 物の見方は違っていることがほとんどだったが、聖者とゴブリンは非常に仲が良かった。聖者は昔かたぎの慈善家で、世界は自分が見ている通り素晴らしいところだが改善の余地はあると考えていた。特に、教会に住むひどくみすぼらしいネズミを哀れんでいた。一方ゴブリンは、世界は自分が知っている通り酷いところだが手を加えるべきではないと思っていた。みすぼらしくあることが、教会のネズミのあるべき姿なのだと。 |  | 後半部分が抜けていますが、途中で送信されてしまったのではないでしょうか。ネズミのあるべき姿、とまでは言っていませんね。functionをどうとらえるか、でしょうか。 | Step1 |
| 1275 | その愛らしい聖人とゴブリンは、上手くお互いにやっていた。だが、それぞれ物事に対して違った見方をしていた。聖人は人道主義者で、保守的な考え方を持っていた。世界についての考えはこうだ。見てのとおり、いいものだがもっと良くなるだろう。とりわけ、教会のねずみ、みじめで貧しい者たちを憐れんでいた。ゴブリンは、一方で世界について次のような意見だった。知ってのとおり、わるいものだが、ひとりでに良くなっていくだろう。教会のねずみのさだめとして、貧困なのだ。
「皆同じだ、」と聖人。「本当にかわいそうに思えてくるよ」
「もちろん君はそうだろうさ、」とゴブリン。「君のさだめというのは、あの者たちをかわいそうに思うことだからね。もし、貧困から解放されたとしたら、君は自分のさだめに満足できなくなるだろうよ。名ばかりの聖人になってしまうんだからね。」
|  | functionを「さだめ」とされていますが、いかがでしょう? 「役目」「役回り」いろいろあると思いますが、どうぞご一考を...また、前半部分ですが、原文を丁寧に追ってみることは大事なことです。一文に対して、訳語も一文、と基本的には考えたほうがよいでしょう。やむをえない場合にかぎって、二つにわけることも可です。 | Step1 |
| 1391 | 石像である小さな聖人とゴブリンは、多くの物事に対し異なる観点を持っていましたが、とても仲が良い2人でした。
聖人は、保守的な博愛主義者でした。
彼は世界を理解すれば世界は良くなり、繁栄されるのではないかと考えていました。
とりわけ聖人はひどく貧しい人々に同情していました。
一方ゴブリンは、世界を理解すると世界は悪くなり、孤立することが良いと考えていました。
貧しい人々は、より貧しくなる運命でした。
「それでもやはり」聖人が言いました。「彼らを気の毒に思うよ」
「君の言うとおりだ」ゴブリンが言いました。
「そう思うのは君の義務だからさ。もし彼らが貧困から脱却したら、君は義務を果たせないからね。閑職になってしまうだろ」 |  | 「世界を理解すれば」「世界を理解すると」ここはthe world is good, the world is badの対比として考えてみてください。ネズミはこの場合、比喩ではなく、「ネズミ」としてとらえてよいでしょう。 | Step1 |
| 1424 | 小さな聖人とゴブリンはとてもよく一緒になった。観点はほとんどにおいて違っていたけれども。聖人は古いやり方で慈善家だった。彼は世の中を慈善家に都合の良い方向に見ていた。しかし、それは改善されるべきかもしれない。
特に教会のねずみを憐れんでいた。彼らはみじめでひもじかった。ゴブリンの意見は反対だった。慈善家にはほど遠く、放っておいたほうが良いという考えだった。ひもじいのは、教会のねずみの機能いわゆる能力のせいだと言った。
「全く同じ様に」聖人は言った。「彼らを気の毒に思う」
「あなたがそう思うのも当然です」ゴブリンは言った。「彼らをそう思うのはあなたの能力です。もし彼らがみじめでなくなるなら、あなたの能力を発揮することができない。あなたはすることがなくなってしまう。」
|  | 原文をひとつひとつ辞書にあたってみてください。また、物語の流れがボツボツ途切れているように感じられます。そのようなことを思いながら、全体的に眺めてみてくださいね。 | Step1 |